Cedar Point安全基準が日本とは違います。

今年も日本はかなり激しい雨が降って大変なようですが、ミシガンの天気もちょっと異常です。この冬の寒さが例年に比べてかなり緩かったことと関連があるのかもしれませんが、先週は最高気温が40℃を超えるような日が続き、日中の日差しはかなり厳しいものでした。華氏でいうと104℉にもなり、100℉以上というのはインパクトがありますが、真冬は最高気温が0℃を超えないようなところなのにいったいどういうことなのかと思ってしまいます。

実は先週は独立記念日の祝日があったので家族で出かけたかったのですが、ここまで暑くなるとたとえプールでも外で過ごすのは無理があります。しかし、日曜日になってようやく暑さが落ち着くということだったので、我が家から2時間ちょっとで行くことのできるオハイオ州サンダスキーというところにあるCedar Pointという遊園地に行ってみることにしました。

ここは全米屈指のスリルライドで有名な遊園地で、世界のスリルライドの特集などでたいてい取り上げられる、これでもかと言わんばかりにスリルライドが充実しているところなのです。ローラーコースターだけでも16機種ほどが取り揃えられ、日本では乗ることのできないような激しいマシンがいくつもあります。ローラーコースターの最高速度や最高地点高度などの記録はナガシマスパーランドなどに奪われてしまっていますが、なかなか数値としてはアピールしづらい部分でまだ魅力を失ってはいないと思います。
Cedar Point
入場料を払うと園内の乗り物は基本的に乗り放題というシステムですが、この入場料もWebで支払いを済ませておくとかなり割安になり、普通にゲートで購入すると$52ほどかかるところを私は一人$40で済ませることができました。またWebでのみ販売されている割安に食事ができるMeal Dealというパッケージなどもあるので、行かれる場合は事前にチェックしておいた方が良いでしょう。

園内はそれなりに賑わっていて、人気のライドは1時間以上の待ち時間が表示されていました。ただ、実際の待ち時間は日本と同様にこれよりも若干短めになるのが普通でしたし、空いているライドは日中でもほとんど待たずに乗ることができました。しかし、人気のライドを効率的に攻めたいという人、もう二度と来れないという人は人気のライドでもほとんど並ばずに乗ることができるFast Laneを購入して有意義に使った方が良さそうです。優先乗車権を金銭で購入するというところはUSJユニバーサル・エクスプレス・パスと同様ですが、大きな違いなのは使用回数に制限が無いようなところです。$50というのは入園料とほぼ同額なのでちょっと抵抗があるかと思いますが、もうまたとない機会という人は躊躇しているべきではないでしょう。
Top Thrill Dragster
さて、私たち、スリルライド好きな私と長男がまず目指したのはTop Thrill Dragsterというライドです。日本のテレビでも何度か紹介されているのを私も見たことがあるのでご存知の方も多いかもしれませんが、このライドはドラッグレーサーをテーマにしたもので、停車状態から120MPH(≒192km/h)の最高速度までわずか4秒で一気に加速し、その直後300ftの高さまでひねりながら垂直に駆け上がり、今度はそのまま折り返してひねりながら垂直落下したあと、直線の水平部分で減速して終わる、という実に単刀直入なものです。ほとんど最初の加速がすべて、わずか17秒間で終わってしまうのですが、そのために1時間待っても全く後悔はありませんでした。最初の強烈な加速と顔面に受ける200km/h近い風の抵抗は想像以上のもので、私も長男も大満足です。

もう一つ良かったのはmaxAirというもので、巨大なアームの先の円盤に外向きについた椅子に座り、このアームが前後に振れるとともに先に付いた円盤も回転するものです。このアームは水平よりも高く振れるのですが、怖さは全くなく非常に爽快でした。安定した巨大なブランコに乗っているようなものではないでしょうか。
maxAir
当日の営業時間は22時まででしたが、さすがにそんな時間まで遊んでいては翌日に響くので8時頃に切り上げることにしました。そこで最後に乗ろうととっておいたのはMillennium Forceというオーソドックスなローラーコースターです。2000年に開業したのでこういう名前なわけですが、巻き上げ高度310ftというのは当時の記録だったようで、今なお人気のライドになっていて、日中はかなり長い待ち時間になっていました。さすがに12年経っているので最新ライドには及ばないところもありますが、開放感のある座席と比較的スムーズな走行で気持ちよく締めくくることができました。なお、このMillennium ForceやTop Thrill Dragsterなど一部のライドは荷物を誰かに預けるかロッカーにしまわなければ乗ることができないのですが、ロッカーが時間で課金されるので注意が必要です。

この他、木製コースターのMean Streakやひねりながら往復するだけのWicked Twisterなど幾つものライドを堪能することができましたが、それでも半分どころか4分の1ほども乗っていないのではないでしょうか。これほどの充実ぶりはさすがアメリカですが、ぜひまだ何度か行ってめぼしいものは制覇したいところです。なお、私たちは激しいものばかり選んで載っていましたが、高速・高所が苦手な次男も楽しむことができる優しいライドも非常に充実していますので、小さいお子さん連れでも飽きてしまうことはないでしょう。別料金ですがSoak Cityというウォーターパークも併設しているので、泊りがけで楽しんでもいいのではないでしょうか。