New York City世界の中心へ。

アメリカの学校の夏休みは6月半ばから9月のはじめまで、およそ2ヶ月半もあるのですが、それだけ長いと何となく過ごすにしても長すぎます。前半はサマーキャンプに通わせるなどしていたのですが、8月に入ってからはキャンプもなくなってしまうので子供達は家で暇そうにしていました。8月はじめには私の日本出張もあったりしたのでなおさらだったわけですが、そんなことではいけないということで、週末に数日休暇をつけてニューヨークに家族旅行に行って来ました。

ミシガンからニューヨークまでは車で行けないことはない距離ですが、10時間程度はかかってしまうようなのでそれでは行き帰りでそれぞれ一日潰れてしまいます。それでは貴重な休暇がもったいないので、今回は贅沢にも飛行機で行くことにしました。飛行機だと2時間程度で着いてしまうので、空港でロスがあるにしても半日は有効に使うことができますし、ニューヨークの市街地を自分で運転するのはちょっと危険な気がしました。また、きっと駐車場代もそれなりにかかるはずです。まあともかくそう言い聞かせて奮発しましたが、行きはジョン・F・ケネディ空港(JFK)に到着し、ホテルまではタクシーで移動しました。タクシー料金はチップ込みで$60です。

ホテルはマンハッタンの中心、MoMAのすぐ近くという非常に便利なところにあるWarwick New York HotelというところがTripAdvisorでの評判が良かったためここにしました。決して高級なホテルではありませんが、The Beatlesが最初に渡米した際にも宿泊したという由緒あるホテルで調度品にも品があり、6th Avenueと54th Streetの角という立地も申し分なかったのですが、クイーンベッド2台の部屋を予約していたのにその部屋の需要が多いからキングベッドとエクストラベッドにしてくれと言われてしまったのが減点です。また、インターネットや冷蔵庫などあらゆるものが有料なのはニューヨークなので仕方ないのでしょうか。しかし、タイムズスクエアセントラルパークの間というこの立地はやはり素晴らしく、多くのスポットに歩いて行くことができました。そのおかげで滞在中はかなりの距離を歩いて毎日足が棒のようになってしまいましたが、日頃の運動不足を一気に解消できたような気がします。

帰りは12時のチェックアウト時刻直前にホテルを出て、MoMAのミュージアムショップを覗いたりタイムズスクエアの近くで食事をしたりしてから地下鉄バスラガーディア空港(LGA)に向かいました。ニューヨークの地下鉄やバスはMetroCardというプリペイドカードで乗ることができるのですが、このカードが思っていたよりも優れもので、一枚のカードで家族4人が乗るために4回続けてスワイプして地下鉄に乗るとそれを覚えていて、バスに乗り換えた時にちゃんと4人分の乗り継ぎができてしまうのでした。地下鉄からバスの乗り継ぎは無料でできるので、おかげでマンハッタンから空港まで一人$2.25で行くことができてしまい、タクシーを使った場合にかかる$40ほどよりもかなり割安に済んでしまいました。

行きのJFKは国際空港なので空港内搭乗口近辺の設備も充実しているのでしょうが、LGAは国内線専用空港なのでかなり簡素で、売店もあまり揃っていません。LGAからどこかを経由して日本に帰る人もいるかと思いますが、お土産は空港をあてにしない方がいいでしょう。私たちの帰りの便は機材の故障で代替気が出ることになったため、だいぶ遅れてしまうのではないかと心配しましたが、運良くすぐに準備できたらしく30分程度の遅れで済んでしまいました。これがどこか田舎の空港だったとしたら欠航になりかねないところですから、ニューヨークという大都市で助かったということでしょう。まあ一日足止めされたとしても、それはそれで貴重な経験だったかもしれませんけどね。

(続く)