Yosemite Valley水はなくても。

ということで、カリフォルニア旅行最初の夜はヨセミテ国立公園のすぐ外側にあるTenaya Lodgeというところに泊まりました。国立公園に行くなら公園内の自然に囲まれたロッジがいいなあ、ということで選んだのですが、何の事はない、ちょっと高級なリゾートホテルでした。レストランも美味しかったものの結構高額で、無用な贅沢をしてしまった気分でした。とはいえ、ホテルにしてもレストランにしても公園の近くには選択肢がないので仕方ありません。ロッジについては公園の中心部にもありますが、私が予約しようとした時にはこちらは既に満室だったので、やはりいいところに泊まろうと思ったら早めに動き出しておく必要があります。

Tenaya Lodgeから公園の中心、Yosemite Villageへは車でちょうど1時間ほどかかります。高い木に囲まれた山道をひたすら走っていくことになりますが、もうすぐ着くというところでトンネルを抜けるとYosemite Valleyが一望できる展望台があります。ここから見る巨大な岩山が作る渓谷と谷底を覆うように立ち並ぶ木々の壮大な眺めには、私も思わず息を呑みました。またちょっと先にはブライダルベール滝が見られるポイントもありますが、ヨセミテの滝や川は基本的に雪解け水なのでもっと早い時期でないと流れを見ることはできないようです。

Yosemite VillageではYosemite Valley Floor Tourというものに申し込んでいたのでこれに参加しました。トレーラーの荷台にオープンの座席が付いているような乗り物で谷底部分を周って案内してくれるというもので、若い女性のレンジャーが一生懸命飽きないように説明してくれました。途中2箇所で止まって降りることができますが、延べ2時間かけてゆっくりと見て回ることができるのでこれだけで随分満喫できたような気がします。
El Capitan
ツアーの後はVillageにあるフードコートで食事を済ませ、Mirror Lakeに行ってみようということで車を移動し、駐車場からトレイルの入り口まではバスに乗って行きました。こういうバスが無料で頻繁に運行されていたり、レンジャーがガイドツアーをやっていたりするというのは日本の国立公園にはないことで、名前は同じでも非常に大きな違いです。

さてそのMirror Lake、写真を見ると非常に綺麗なのですが、Wikipediaにも「季節限定の湖」とある通り…水が全くありませんでした。片道2km弱のトレイルですが、馬で行く人が多いのか大量の馬糞にまみれていて非常に歩きにくかったということもあり、もしやとは思っていたものの見事に水が一滴もなかったのには驚きました。ちゃんと調べてから行けということではありますが、ちょっとした運動になりましたし、他に特に行くところがあるわけでもないのでいいのです。

ということで、Tenaya Lodgeには2泊しましたが、ヨセミテ国立公園に行ったのはこの一日で、翌朝には次の目的地であるキングズキャニオン国立公園へと向かったのでした。 (続く)