「タッパー」といえば日本でもキッチン用樹脂製コンテナの代名詞となっているブランドで、私が物心ついたときにはすでに自宅にあったと思います。今はどうなのか知りませんが、当時はホームパーティ商法でセールスが行われていて、私も近所の家に連れて行かれたことがあるように思います。
そのタッパーウェアもいまどき安価な類似品がいくらでも出回っていることもあり、アメリカのTupperware Brands Corp.はつい先日連邦倒産法第11章の適用を申請したとのことです。
誰でも知っているようなブランドの破産ということでちょっとした衝撃ではありますが、むしろよく今まで持ったものではないでしょうか。特に密閉性などに独自のノウハウはあるのだろうと思いますが、特別複雑な機構でもないのでその気になれば解析して真似るのは難しいことではないはずです。ひょっとすると特許で守られていたものが特許が切れて競争力を失ってしまったということもあるのかもしれません。
私の実家にはおそらく今でもタッパーウェアの製品があると思いますが、自宅には一つもないと思います。類似品と比べるとだいぶしっかりしている印象はあるものの、単なる樹脂製の容器にしては高価なので、どうしても他社品には負けてしまう事が多いのではないでしょうか。我が家ではIKEAのPRUTAのセットが主に使われていると思いますが、これは17個セットでたったの700円という安さですから、密閉性などには劣るものの普段使いにはこれで十分と感じてしまいます。
こんな状況では専業でやっていくにはだいぶ厳しいでしょうね。残念ながら破産というのも致し方ないことかもしれません。