いつも一緒に旅行している職場の友人らと3人で、また日本海へカニを食べに行こうかという話をしていたのですが、たまにはカニ以外の魚介もいいのではないかということになり、今年は和歌山へクエを食べに行ってみようということになりました。それもバスなら安く行けるのではないかということで、いったい何十年ぶりやらというバスツアーに参加してということになりました。

「日本最大級のバス比較サイト」を謳うバス比較なびという便利なサイトがあって、ここで見つけたのがクラブツーリズムの『年末年始のお買い物をお助け!冬の味覚が詰まった和歌山へ!幻の高級魚クエ尽くしのフルコース』というツアーでした。ツアー名の最初の「年末年始のお買い物をお助け!」というのは今見ると良くわからないし、私達には不要だったのですが、ともかく和歌山でクエ尽くしというのがポイントでした。

朝8時半に神戸を出発して途中2か所のトイレ休憩を挟み、11時過ぎにはいきなりランチでした。道成寺の門前にある「あんちん」というお店で、クエの鍋、握り寿司、刺身、天ぷら、茶碗蒸し、肝あえというまさしくクエ尽くしでしたが、白身の深海魚でとても淡白な魚なので良く言えば上品、という感じでしょうか。団体客だったので出来立てのものをいただけないのは残念でしたが、最後の雑炊まで楽しむことはできましたし、接客の感じも良かったです。

食後は軽く道成寺まで散策して、次の目的地である紀州梅干館へ移動しました。こちらでは日曜日だったので工場見学はできませんでしたが、梅干し作りの説明を聞き、簡単な梅酒作り体験をしてからお買い物コーナーへ、という感じでした。まあ梅酒作りといっても容器に梅と氷砂糖を入れて酒を注ぐだけなのであっという間に終わります。梅干しはせっかくなので自宅用に2パック購入しました。

その次は湯浅醤油でしたが、こちらでも醤油づくりの説明を聞いたあとにお買い物コーナーでしたが、こちらが日本の醤油発祥の地であり、その起源が金山寺味噌にあったということは知らなかったことで、お土産にはその金山寺味噌を買ってみました。帰宅後翌日にちょっと食べてみましたが、とても香り高くて美味しかったです。また、醤油ソフトクリームがあったのでいただいてみました。

最後は和歌山マリーナシティ黒潮市場へ寄ったのですが、こちらではもう閉館間近ということもあって活気もなく、特に購入するものもなかったのでブラブラするだけでした。後で考えるとこれが「年末年始のお買い物」の部分だったのでしょうか。

ということでこのあと神戸へ戻ったのですが、今回立ち寄った場所は個人ではきっと行かなかったところばかりなので、なかなか楽しい経験ができたと思いますし、言われるがままバスに乗っていれば連れて行ってくれるというのはやはり楽です。歳を取ってくるとこういう旅行のほうが良くなってくるのかもしれません。またたまには悪くないかな、と思いました。なお、今回は奇数人での参加だとバスの座席でよその方と隣り合わせになってしまうということで、一人新メンバーを誘って4人での参加としました。その彼もそれなりに楽しんでもらえたようで良かったです。