先日、妻が駅前の駐輪場に自転車を停めて電車で出掛けた時に、どこかで自転車の鍵を無くしたと言って大騒ぎになったことがありました。結局その日はバスで帰ってきたのですが、自転車もなんとかしなければいけません。もともと鍵は2つあったのですが、1個はすでに無くしてしまっていたので、もう1個を無くしてしまうと大変だからすぐに変えるように言っていたのに、結局2個目も無くしてしまったわけです。

翌日なんとか自転車を回収して自転車店へ持ち込み、ロックを交換してもらったということなのですが、今回の反省を活かしたのか、ボタン式リング錠に交換してもらったとのことです。1から10までの数字のボタンがついていて、4桁の決まった番号を押すと開錠できるというもので、これで鍵を無くす心配もなければ探す必要もなく、それどころか持って歩く必要もないということで、心理的な負担がかなり軽くなっているようです。

しかしこのロック、4桁の数字だから10000通りもあってそう簡単には開けられまい、と思っていたら大間違いなので注意が必要です。4桁といっても同じ数字が重複することはないし、押す順番も関係がないということで、数学だか算数だかで日本人なら習ったはずの「組合せ」が適用されて、10C4 = (10x9x8x7)/(4x3x2) = 210、つまり組み合わせは210通りしかないのです。3桁のダイヤル錠よりもはるかに少ない数なのですが、ダイヤルを回すよりもポチポチと番号を押す方が手間がかかるので、ブルートフォースアタックへの耐性は似たようなものでしょうか。

まあ盗られる時は関係なく盗られるものなので、カジュアルな盗難を防ぐことができればそれで十分なのかもしれず、それならば色々楽になったほうがいいでしょう。私自身はこれまでに鍵を無くしたという記憶がないのですが、たびたび無くしてしまうという人も少なくないようなので、そういう人にはおすすめなのかもしれません。