私は以前、月に1回以上は映画館へ行って映画を観ていたのですが、最近はその習慣もめっきり衰えてしまいました。きっかけはコロナ禍だったのかと思いますが、その後Narou.rbでなろう小説を読むことにハマっているのも一因ではないかと思います。そうしている間にいつの間にか映画の鑑賞料金も値上がりしていて、今は2000円もするというのも「やめとくか」と思ってしまう原因の一つかもしれません。しかし、自宅でAmazon Prime Videoなどでもあまり観なくなっているので、そういう金銭面の問題だけではないでしょう。
しかし、映画自体への興味・関心を失っているわけではなく、映画関連のポッドキャストは複数聴いていたりするのですが、その中の一つ、CINEMOREのポッドキャストで最近取り上げられていた映画「F1/エフワン」が非常に面白そうに感じたので、先ほど映画館へ足を運んで観てきました。ポッドキャストではIMAXで観ることを勧めていたかと思いますが、残念ながら我が街姫路にIMAXが来るのは来週なので、今回は音響だけDolby Atmosの大スクリーンでの鑑賞です。
この作品はタイトル通りFormula 1を舞台としたスポーツ映画で、実際のF1を運営しているFIAとの共同制作ということなので、主人公とチーム、チームメイトらこそ架空のものですが、それらを除いて登場するチームやドライバー、サーキットは実在のものが実名で登場しており、嘘くささがありません。Lewis Hamiltonも製作に携わったということだったのでどういう形なのかと思っていましたが、しっかり本人が実名で登場していました。
主人公のSonny HayesはかつてAyrton Senna、Alain Prost、Nigel Mansellが争っていた時代に活躍していたドライバーだったものの、Spaでのレースで大事故を起こしてレース界から退いていた、という設定ですが、この時代こそ私がかつて夜更かししてF1中継を見ていた時代です。古舘伊知郎が実況し、T-SQUAREのTRUTHがテーマ曲だったフジテレビのF1中継の黄金期です。Sonnyはそれから30年のブランクを開けてF1に復活ということですが、あれからもう30年かと思うと私も感慨深いものがあります。まあ実際さすがに60歳を過ぎてF1で走るというのは無理があるだろうと思いますけどね。
そのSonnyを演じているのはBrad Pittなのですが、かのブラピも還暦を過ぎたかと思う一方、その年齢を感じさせない若々しさと、年輪を重ねたからこそのセクシーさが溢れていて非常にカッコいいです。そう、この映画はF1レースの迫力ある映像と、ブラピのカッコ良さを愛でるための作品と言っても過言ではないと思います。前にもここで書いたかと思いますが、ブラピが出る映画にはほぼハズレがありませんが、そんな中でもこの作品は大当たりだと思います。
レース映像の方はAppleが開発したと言われるiPhoneをベースとした小型車載カメラを多数使用した美しく大迫力のものが惜しまず使われています。実際のF1中継でもだいぶ以前から車載カメラが使われていますが、少なくとも私が見たことのある放送ではずっとノイズが多く粗い映像でした。しかしこの映画の映像は編集が入っているということもありますが非常にクリアでスムーズで、これまでに見たことがないものです。
ストーリーとしてはシーズン中盤で0ポイントというどん底にいるチームに、オーナーのF1ドライバー時代のチームメイトであるSonnyが呼ばれ、彼の影響でチームが結束を強め、ついにシーズン最終戦でポディウムの頂上に立つ、というファンタジーです。しかし、こういうドラマを含め、F1ファンがレースで見たいものを詰め込んだようなもので、私には非常に面白かったです。Sonnyが意図的にイエローフラグを招いたりといったところはあからさま過ぎて、現実では大問題になるだろうと思いますが、あくまでファンタジーだと思えばそれも楽しめるのではないでしょうか。
ということで、あくまでエンターテイメント作品として見れば、近年見た中で私は一番好きかもしれません。ただ、私はもともとモータースポーツが好きなので、その点そうでない人は差し引いてみる必要があるかもしれませんが、F1に関する知識が特になくても楽しめると思いますし、F1ファンならより一層ではないでしょうか。

