ある程度以上飲める人にはわからないことなのだと思いますが、体質的にアルコールがダメな私にとって、若い頃の飲み会というのはほぼ毒のようなものを飲むことを強制される、非常に苦痛な時間でしかなかったので、一生懸命断る理由がないかと探していたものです。しかし、時代が変わったことと、私自身も歳を取って立場が変わってきたこともあって、「まったく飲めないんですよ〜」と言えば済むようになったので、コミュニケーションのために積極的に参加するようになりました。
しかし、歓迎会という名目で先日行われた職場の飲み会は、一旦参加すると言ったものの、なんとか断れないものかと久しぶりに考えてしまうようなものでした。それは、開催日の2日前に知らされた開催場所が駅前のビル屋上のビアガーデンだったためです。
まず、7月末の暑い日が続き、夜の7時や8時になっても気温は30度以上という中で、屋外というのはどうなのか、開始時刻の6時半ではまだ日が出ているのではないか、という暑さへの不安です。私は人一倍汗かきで暑さが苦手なので、これは非常に大きな問題でした。
もう一つは、冒頭に書いたようにアルコールが飲めない私にとって、美味しくビールを飲むためのビアガーデンに価値を見出すのは難しいということです。飲めない人にも配慮して、充実したソフトドリンクを売りにしているようなところであれば期待もできますが、特にそういうところではなかったので望み薄でした。また、食べ放題というのもビールと一緒に食べて美味しい、味の濃いものや揚げ物中心の料理は私の好みではありません。
とはいえ、非日常を楽しむのはいいかもしれないと自分を納得させつつ、コミュニケーションのためと参加はしたわけですが、風が吹いている時間は思っていたよりも暑さは気にならず、座っているだけで苦痛というほどの暑さではありませんでした。飲み物の方はやはり私向きのものは少なくて、あまり飲まなかったのですが、料理の種類は予想以上に豊富で、食べるものがなくて困るというほどではなく良かったです。
まあ、場所の予約や集金に気を使う必要がないのは幹事にとってはだいぶ楽でしょうね。ビール好きの人は楽しめると思うので、多くの人にとっては悪くないのだと思いますが、やはりアルコールがダメというのはちょっとしたハンディキャップです。

