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幻のヨーロッパ旅行

最初は楽観視していたのですが。
✈️

私の勤務先には30歳、40歳、50歳になる年に1週間程度の連休をくれる制度があって、10年に一度の旅行のチャンスとなっているのですが、私は今年その年にあたっているものの次男の大学受験の年でもあるため、行くなら2年生の終わりのこの時期、ということで昨年秋に飛行機も宿も予約して妻と次男と3人でイギリスに行く予定にしていたのでした。しかし残念ながら、周知の通りの新型コロナウイルスの騒動でそれどころではない状態になってしまい、結局あえなくキャンセルせざるを得ない状況です。

飛行機はKLMを予約してアムステルダム経由で行く予定だったので、最近はほぼ毎日更新されるKLMの運行状況のページを見て確認していました。私のチケットはキャンセルのできない料金クラスの、いわゆる格安チケットだったのですが、今回は特別に無償で日程や行き先の変更を受け付けたり、5月末までに予定の立たない人には1年間有効のバウチャーを発行してくれたりという対応をしてくれることになりました。航空会社にとってもただでさえキャンセルの相次ぐ経営危機となっているでしょうに、利用者にとって非常にありがたいことです。

イギリスでの宿はAirbnbで予約していて、早いうちからキャンセル料のかかるところが多い中、2週間前まで無償キャンセル可能なところにしていたのが幸いでした。オーナーには「新型コロナウイルスのせいで…」とメッセージを入れておいたところ、「完全に理解する」との返信がありましたが、オーナーにとっても大変な災難です。日本国内でも多くの旅館でキャンセルが相次いでいて危機的な状況となっている様子がテレビなどでも伝えられていますが、今はそれが世界中で起こっているのです。

ということで今回予定していた旅行は幻となってしまいましたが、1年以内にバウチャーを使わなければ紙くずになってしまうので、どこかへ目的地を変えてでもきっちり使いたいと思います。ハワイあたりが無難なのかなあと思ってしまいますが、せっかくの10年に一度のことなので、思い出に残るたびにしたいものです。まあすでに悪い意味で記憶には残りそうですが。

citizenM

citizenM Hotels最初はビックリしましたが。

先日のドイツ出張の用件は2日間だったのですが、前々回書いたように航空運賃の都合で出発を1日早めたため前日の準備プラス1日で4泊6日の日程となっていました。用件自体は夕方には終わるのですが、フランクフルトからデトロイトに戻る便も午前中に出発するものしかないので、特に何もなければ最終日の夜はゆっくりして、翌朝ホテルを出れば問題ありません。実際、同行したO君はそうしたのですが、私は翌日の午後に電話会議の予定が入ってしまい、直行便では会議の1時間前にデトロイトに到着することになるので、入国審査にかかる時間などを考慮するとオフィスに戻るには到底間に合わず、空港から電話で参加するにしても到着がちょっとでも遅れるとダメです。最悪ドイツにもう1泊してドイツから参加するという案もあったものの、実はさらにその翌日にも予定があったのでそれもダメです。そこで何か解決策はないかと考えて調べに調べると、といってもGoogle Flightsを利用しただけですが、アムステルダム発の便はデトロイトに2時間ほど早く到着することが分かりました。フランクフルトからアムステルダムへのフライトは1時間ほどでかなり頻繁に出ており、夕方に業務を終えてから出発する便もちょうどいいものを選ぶことができました。

しかし、せっかくのアムステルダム滞在ですが、到着するのが夜9時過ぎで、翌朝6時半には空港に到着している必要があるので、街中に繰り出すことはおろか、空港から出る余裕もありそうになかったので、空港内のホテルにただ泊まるだけでした。スキポール空港はヨーロッパ屈指の巨大空港なので敷地内にもホテルはたくさんありますが、今回はその中でも気になったcitizenM Schiphol Airport hotelというホテルに泊まってみることにしました。

アムステルダムに到着後、空港内のスーパーで夕食用のサンドイッチを買いつつお土産にチョコレートなどを買ったりしているうちに、ターミナルから歩いて3分ほどのホテルに着いたのはもう夜10時になってしまいました。もうさっさとチェックインして、シャワーを浴びて寝るだけ…のはずだったのですが、このホテルが思いがけず面白いところでした。
前衛的な廊下
まずはチェックインから一般的なフロントデスクではなく、数台置かれたタッチパネルのシステムでの自動チェックインとなっています。さすがに無人ではサービスが悪すぎるということか、係のお姉さんがいてやり方を教えてくれましたが、このお姉さんもなかなか個性的で何かが違いました。お姉さんからは「シャワーを浴びるときは必ずドアを閉めて。これは重要だから。」と注意を受けましたが、湯気が原因で火災報知機が作動してしまうことがあると他で聞いたことがあるので「ああ大丈夫」と返しておきました。ルームキーはRFID内蔵のようなカードキーですが、記名欄があってチェックアウト後も持ち続けるメンバーシップカードも兼ねているようです。

ロビーも非常におしゃれな内装だったのですが、エレベーターで客室階に上ってみるとまた驚きました。黒い天井に白い壁と客室ドア、そして真っ赤なじゅうたんが敷かれていて、突き当りの黒い壁には何か絵が描かれていて、普通のホテルとは思えない前衛的な空間で、一歩間違えればラブホテルのように下品になってしまうところを堪えているようなギリギリのラインではないかと思います。

そして客室に足を踏み入れてみるとさらに驚きです。アメリカのホテルに慣れた私には床面積はだいぶ狭く感じ、日本のビジネスホテルのツインと変わらないくらいではないかと思いますが、そんなことは問題ではありません。びっくりするのはシャワースペースとトイレがガラスの円柱形のドアで区切られているだけで、客室内の同じ空間に存在するのです。極めておしゃれな感じではありますが、さすがにトイレのガラスはすりガラスになっていますし、シャワーにはシャワーカーテンがあるので丸見えというわけではないのですが、心理的な抵抗を感じるという人も少なくないのではないかと思います。また、これを見てお姉さんの忠告の本当の意味がようやく理解できました。確かにこれではドアを閉めなければ部屋の中がびしょびしょになってしまいます。
奇抜な客室
ベッドサイドのテーブルにはiPadが置かれていますが、画面には名前入りのウェルカムメッセージが表示されていて、ちょっとくすぐられます。ベッドの足元には大型液晶テレビがありますが、そのテレビを含め、照明の明るさや色、空調などもその備え付けのiPadで制御することができます。また、映画類は無料と謳われており、iPadで選択し液晶テレビで観ることができますが、その映画の品揃えもなかなか豊かでした。時間があればずっと部屋にこもっていても退屈することはなさそうだったので、今回の短時間の滞在が恨めしく感じました。もちろんWi-Fiも無料ですが、その帯域にも問題なく快適です。

とりあえずシャワーを浴びてくつろいでいると部屋の電話が鳴り、何やら当選したからロビーまで取りに来いとのことです。部屋まで持ってきてくれればいいのにと思いつつ着替えて降りて行くと、シャンプーやボディーソープがセットになったトラベルキットなるものが手渡されました。まあ大したものではありませんが、もらって悪い気はしないかもしれません。

このようにいろいろ楽しいホテルだったのですが、なにしろ8:30発のフライトに乗らなければならなかったので5時に起き、慌ただしく準備をして朝食を摂り、さっさとチェックアウトして空港までまた歩きました。空港内にあるというのが今回は重要なポイントでしたが、このcitizenMという新進ホテルチェーンはここスキポールから始まって、今は蘭英仏6か所とニューヨークにもあるようですので、また機会があればぜひ利用してみたいと思います。ちなみに料金は素泊まりなら1万円程度からですので、コストパフォーマンスもかなりいいのではないでしょうか。

オランダ人と会食

オランダ日本語でもよくしゃべる方ではないというのに…

先日、職場でいつものように自分の机のPCに向かっていると、上司が背後に現れ「明日の定時後空いてる?」と尋ねてきました。何かの会議に出席しろとでも言われるのかと思ったら、自分は都合が悪くなったから代わりに会食に行ってくれないか、と。「いいですよ」と即答はしたものの、問題はその相手で、オランダの現地拠点から出張で来ているオランダ人エンジニアなのでした。今年は個人的に英会話力強化年になっているため、そのいい機会だということなのでしょう。同じく強化中のE君と2人でオランダ人2人を連れていくことになりました。

まずは何を食べに行こうかというところから悩まなければならなかったわけですが、聞いてみると既に1週間ほど日本にいてあちこち連れていかれているようで、焼肉には2度行っているとのこと。その他、シシャモやエビは味はともかく頭が付いているのが嫌だったとか、いろいろな料理を食べに行っているようでした。最初は日本ならではのものを考えて連れて行ったほうがいいのかと思っていたのですが、普通に思いつくものは誰かが連れていっていそうなので、ここはあえて地元民が普段食べるようなものがいいのではないかと考えを変えて、地元の庶民に人気の中華料理店に行くことにしました。中華なんてもちろんオランダでも珍しいものではないでしょうが、中華なら好き嫌いがあっても何かは食べられるでしょう。

ということで連れていった中華料理にはそれなりに満足してくれたようですし、さすがに日本企業の現地法人で働いている人達なので日本人が嫌いであるはずもなく、終始和やかに会話することができました。そんな中で興味深かったのが2点。

まず、「ほとんどのオランダ人が英語をしゃべることができると聴いているけれど、いつ英語を勉強したのか」というのを聞いてみました。すると、小学校では英語は習わず、collegeに入ってからだということなので英語教育の面では日本とそれほど違わないようです。ではなぜ、というとテレビの影響が大きいのではないかということでした。オランダのテレビでは英米の番組を放映していることが多く、その際音声は英語のままでオランダ語の字幕が付けられた状態になっているので、オランダの子供たちは小さい時から英語を聞くことに慣れているのだそうです。「日本のように吹き替えにしてしまってはダメだ」と言っていましたが、ヒアリングは聞いて慣れることが重要ですから、確かにそうかも知れません。また、オランダは国土が狭く、ちょっと出掛けるとオランダ語の通じない国外に出てしまうので、そうしたときに英語が使えないと困るのだ、とも言っていました。

もう一つは、「あなた達はどれくらい外食しているのか」と聞かれたのが印象的でした。私は大体月2回くらいではないかなあと思いそう答えたのですが、オランダでは飲食店はあまりない上10時頃には閉まってしまうし、普通は家で食べるから月に1度有るか無いかだとのことでした。日本人は週に何度も食べる人がいるようだし、深夜何時まででも開いているがそれはおかしい、と。確かに今の日本の状況はあまり褒められたものではないかもしれませんし、外国人の目で見れば異常でしょう。そんな状況にも馴染んでしまうと何とも思わなくなってしまうものですが、そういう視点は失わないようにしたいものだと改めて感じました。

とまあ真面目に考えさせられてしまったところもあるのですが、2時間近くも英語だけで会話していると普段使わない頭を使うのでやはり疲れますね。まあ相手の方はあまり英語の通じない異国にいてもっと疲れているのだとは思いますが。