節分はもう過ぎたので今さらな話ではありますが、近年いつの間にか全国区になったらしい恵方巻は、どの程度の家庭で食べられているのでしょうか。元々大阪を中心とする関西特有の風習だったので、関東地方出身の私は就職して姫路に来るまでまったく知りませんでしたが、ちょうどその頃にセブンイレブンが売り出すようになって知られるようになったそうです。それからもう30年近く経っているので、生まれた時からあったという人も増えて、全国的に定着しているのでしょうか。

この恵方巻については以前から食品ロスの観点から批判されることが多かったのですが、今年もまた同じように非難の声が上がっているようです。Yahoo!ニュースに「「もう恵方巻はやめませんか?」 恵方巻に代わる新たな『節分グルメ』に注目」という記事が掲載されていますが、「恵方巻はやめて他のものを食べよう」という提案は本質的に意味のあることなのでしょうか。そもそも特定の日に特定のものを食べるということ自体が供給過多からの食品廃棄を招いているはずで、これは恵方巻固有の問題ではありません。流行に乗ってしまいやすい日本の社会の問題だと思うのですが、しかしだからといって季節の行事をやめようというのも味気ない話です。

ちなみに我が家は妻が関西出身なので子供の頃からの習慣として節分に恵方巻は欠かせないもののようなのですが、店で出来上がったものを買ってきたことはなく、今年も妻が手で巻いて作ったものを食べました。要は巻き寿司であればいいのですから、巻き簾さえあれば作るのは難しくありませんし、工夫代はいくらでもあるので、好みのものを作って食べればいいでしょう。最近妻が作るのはキンパ風のもので、酢飯を使わず魚ではなく肉が入っているものです。私はここにごま油を少量垂らして、軽く塩を振って食べてみたところなかなか良かったです。

このように手作りすればいいものなのですから、批判すべきは大量に売りさばこうとするコンビニやスーパーであって、恵方巻そのものを批判するのはお門違いで、江戸時代から続いてきた関西の風習を否定するというのはいかがなものかという気がします。私も過去の記事では変な風習というような書き方をしてきましたが、さすがに馴染んだというか、郷に入れば郷に従えというのを理解したような感じでしょうか。