図らずもお城巡りになってしまった今回の岐阜旅行ですが、3つ目のお城は郡上八幡城です。

町の中の丘の上にあった城のあとに復元された、いわゆる再建天守なのですが、ポイントは珍しく木造であることと、再建されたのが第二次世界大戦より前の1933年と、現存する木造再建城では日本最古であるということです。そのためどうしてもどことなく再建ものの嘘っぽさは感じるものの、アルミサッシどころかガラス窓もなく、コンクリート造りなどとは違ってそれなりに味があります。

しかしこの城もなかなかの小高い丘の上にあるので、よく戦前にこんなものを再建しようと考えて実行したものです。それだけ町の人の思いが強かったということなのかと思いますが、再建であっても天守があるのと無いのとでは城下町の人々の思いも全く違うでしょうね。

またこの城で印象的だったのは周囲の植え込みなどの手入れがとても良く行き届いていて、公園としてしっかり整備されていたことです。それもこの城がいかに町の人に大切にされているかということの現れなのではないでしょうか。

また、郡上八幡の城下町もまた風情があってとても良かったです。町中に水路が引かれていて、あちらこちらでせせらぎの音が聞こえて、夏でも涼しく感じられるのではないでしょうか。