WaterworldUSJ先日行った際、子供達は初めてアトラクションを観て思っていたよりもはるかに面白かったらしく、元になっている映画の方も観たいというので、映画「ウォーターワールド」を借りてきて一緒に観ました。私自身は何年も前にVHSで借りて観たという記憶はあるのですが、内容の方はさっぱり覚えていなかったので逆に改めて新鮮な思いで観ることができたのは良かったです。

ウォーターワールド
監督:ケビン・レイノルズ
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2006/04/01)
ISBN/ASIN:B000E6GB2G

地球温暖化により極地の氷が全て溶けてしまい、海面が上昇して地球全体が海に覆われてしまったという近未来が舞台となっているSF作品ですが、全体的な雰囲気や演出なども含め海版マッドマックスというのがピッタリではないでしょうか。ただ、映像的な新鮮さはあまり感じられませんが、SFとしての設定としてはユニークで、アクションもふんだんに盛り込まれていて楽しめるのではないかと思います。

舞台のほとんどが海の上で、しかも陸地が見えてはいけないということで撮影はかなり大がかりなものだったのではないでしょうか。$175,000,000という制作費が高いのか安いのか桁が多すぎてよくわかりませんが、全世界での興行収入は$255,200,000だったということなので、諸々考えると成功だったとは言えないようです。今観てみるとなかなか面白いのですが、ちょっと地味すぎるのかもしれません。

主役の海の男Marinerはこの作品のプロデューサーの一人でもあるKevin Costnerが演じているのですが、ヒロインのHelenはJeanne Tripplehornというあまり知られていない女優さんが演じているという辺りも地味に落ち着いてしまっている一因かもしれません。悪役DeaconはDennis Hopperがいい味出していますし、ストーリー上の鍵となる少女Enolaを演じるTina Majorinoも可愛らしいだけでなく非常に上手いと思うのですが…

まああまり儲かったわけでもなさそうなのにテーマパークUniversal Studiosアトラクションに採用されるというのはやはりそれなりのものがあるからだと思いますが、アトラクションの方がきっかけでこの映画を観たという人も多いのではないでしょうか。さらにそれをきっかけとして他の映画も観るようになり、テーマパークと映画の相乗効果でどちらも楽しむことができるようになればみんなハッピーですね。実際USJも元ネタとなる映画を観て知っているのと知らないのとでは面白さも全然違いますので、USJに行く予定があるという人はその前に映画を観て予習しておくことをおすすめします。逆にUSJがあまり楽しめなかったという人は映画を観ていないか、映画好きでないかなのではないでしょうか。