Googleの世界征服へのさらなる一歩?
携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)導入時には移動の収支が唯一増加となり一人勝ちと伝えられたのはauでしたが、その後各社の割引競争は激化して体力勝負のようなことにならないかと心配になってしまいます。利用者側からしてみれば料金が下がるのはいいことですが、サービスも一緒に低下してしまっては意味がありませんので、一段落したところでサービス面の強化でも競って欲しいところです。
そんな折に先日auから発表されたのは「au携帯電話とPCが一体化したポータルサイト『au one』」なるものでした。曰く
「au one」は、au携帯電話・PCともに同一のメニューを分かりやすいビジュアルで表示し、知りたい情報やコンテンツなどに、視覚的にも操作的にも簡単にアクセスすることが可能な統合ポータルサイトです。リモコン型のユーザーインターフェイスの採用により、天気・乗換案内など日々利用する便利ツール、音楽・ゲームなどエンタメ系コンテンツ、ショッピングモール・オークションなどECコンテンツなどに、ケータイ・PCの数字キーでダイレクトにアクセスいただけます。
ということなのですが、この目玉の一つとなるのがGoogleとの提携によるGmailを活用したメールサービス「au oneメール」の提供です。
この「au oneメール」とは
「au one メール」は、専用のメールアドレス (○○@auone.jp) により、どなたでも無料でご利用いただける大容量 (2GB) のメールサービスで、Googleの検索技術を活用することにより、すべての送受信メールをキーワードで高速検索していただける他、受信メールをスレッド (注2) ごとにまとめて表示することなどが可能です。
というもので、結局Gmailの機能がそのまま使えるもののようです。それならば誰でもアカウントが取れるようになったGmailで十分ではないかという気もするのですが、GmailではPCでのインターネット接続ができない人の利用は難しいでしょうし、
今後、PCでauの絵文字を利用したメールの作成を可能にしたり、EZメールの全ての送受信メールを「au one メール」に自動保存する機能などを実現することで、機種変更しても一生分のメールが保存できる「100年メール」を目指します。
ということなので「au oneメール」ならではの機能も盛り込まれることになるようです。
既にメインのメール環境をGmailに移行してしまっている私としては「Gmailとは違う何か』ではなく、Gmailそのものとauのサービスとの連携を高めてもらえる方が嬉しかったのですが、携帯電話からシームレスにau oneメールにアクセスできるようになったりもするのでしょうか。私の場合は全てのメールをGmailの迷惑メールフィルタに通したあとでEZメールに転送して読むようにしているので、メール着信の通知や自動受信はそのまま機能しており、au oneメールではそれ以上に利便性が上がるということであるといいのですが…
auとGoogleは既にEZwebの検索エンジンにGoogleを採用するという提携を結んでおり、今回のau oneメールについてはこれに続く提携強化ということになります。結局この辺りのインターネットの技術はアメリカ企業が進んでいて、GoogleでなければYahoo!かMSNかということになってしまうようなのが何とも悔しいです。日本にも独自の技術は色々あるはずなのですが、どうしても規模の面でアメリカには敵わないというのが実情なのでしょうか…