今日遅ればせながら、AppleWorldwide Developers Conference (WWDC)の基調講演のストリーミング中継を観ました。1時間半ほどもある見応えのあるものでしたが、Steve Jobsの巧みな話術のおかげでさほど飽きもせず最後まで見てしまいました。

MacWorld Expoがなくなってしまった今となってはAppleの新製品の公式発表の唯一の場にもなりつつあるのですが、今回の話題の中心はiPod+iTunes Music Storeの音楽関係と、30インチのCinema DIsplay、と何といってもMacOS X 10.4 “Tiger”でした。

30インチ(3200x2560pixels!!)の大画面なんて何に使うのかと思ってしまいますが、メインターゲットであるクリエータの方々にとってはいくらでも使いようがあるのでしょう。しかし、一画面の表示に2本のDVIケーブルが必要で、対応できるのは今のところPowerMacだけということですが、そのうち対応製品も増えてくるのでしょう。まあいずれにしても私には到底手のでる金額のものではありません。そもそも個人ユーザ向けではないでしょうし。

Tigerの方は細々とした機能が追加され、使い勝手の向上が図られているようですが、様々なエフェクト関係に妙に凝ったところがあるのが実にAppleらしいです。Dashboardの機能がKonfabulatorに酷似していると、Konfabulatorの開発者らは激怒しているそうですが、使用時のみWidgetsを画面に表示できるというのはKonfabulatorでは今のところできない機能なので、全く真似というわけでもないと思います。また、表示する部品を同じ”Widget”という名前で呼ぶのも真似だと言う人も日本にはいるようですが、これは「小さな道具」を意味する普通の名詞ですし、GUIの分野では以前から広く使われている言葉なので、いくらなんでも的外れな指摘だと思います。

というわけで、色々期待させてくれる講演だったわけですが、Tigerの発売は来年前半ということでまだまだ先なので、しばらくは今のPantherを使い続けることになります。