ドコモ新ロゴすっかり生まれ変わることはできるのでしょうか

携帯電話の市場シェアにおいて、かつては圧倒的な勢力を誇っていたNTTドコモですが、一時期デザインが優れているといわれていたauや、ホワイトプランを始めとする低価格攻勢を仕掛けるソフトバンクに押され、特にMNPでユーザがキャリアの乗り換えに抵抗をあまり感じなくなってからは一人負けの様相を呈するようになってしまいました。さすがにこれにはいよいよ黙っていられなくなったのか、コーポレートブランドを一新し、「新ドコモ宣言」なるものを掲げて巻き返しへの決意を発表しました。

【新ドコモ宣言】
1. ブランドを磨きなおし、お客様との絆を深めます。
2. お客様の声をしっかり受け止め、その期待を上回る会社に変わります。
3. イノベーションを起こし続け、世界から高い評価を得られる企業を目指します。
4. 活き活きとした人材で溢れ、同じ夢に向かってチャレンジし続ける集団となります。

ということで、これまでの新しいユーザを獲得することを主眼においた戦略を改め、既存ユーザへのサービスを見直して顧客満足度の向上を目指すことにしたそうです。結果的にそれが新規ユーザの獲得に繋がることになるとの認識だそうですが、そんなことに気付くのが遅すぎやしないでしょうか。まあ悪いことではありませんし、むしろそれが素晴らしいサービスとして具体化されるのであれば私も乗り換えることにやぶさかではありません。

また、これに伴い新しいブランドロゴを発表しています。確かにこれまでのブランドには少々古さを感じるようになってきていましたので、決意を新たにするというところでロゴを改めるというのも悪くありません。ちょうど今朝の新聞で三洋がロゴを変えようとしたが経済的な理由で断念した、というような記事を読んでいたので、こういうこともそんな体力があるうちでないとできないのだと少々複雑な思いもあります。

ちなみに、この新ロゴに使われている赤色は「ドコモレッド」と呼ぶ特別色だと言われていますが、カラーコードにすると#D2203Eのようですから、それに勝手に名前を付けられても…というような感じです。まあ、このロゴが使われるのは7月からと言うことですから、それ以降は様々なところでこの「ドコモレッド」を使ってイメージの統一を図っていくのでしょうね。赤色と言えばT-Mobileも赤色をコーポレートカラーに使っていて、赤色で紛らわしいからとあちこち訴えたりしているようですが、こちらは若干ピンクに近いから問題にはならないのでしょうか。まあドコモとT-Mobileでは競合することもないから大丈夫なのでしょうね。