ナルト長いと思った休みもついに終わってしまいましたが…

私の勤務先では今年のゴールデンウィークは11連休という長いものになったのですが、小学校に通う子供は当然ながらカレンダー通りに通学しなければならないということで、帰省や長期間の旅行に行くということはできず、また子供が体調を崩したということもあって、何となく過ごしているうちについに最終日の今日を迎えることになってしまいました。ただ、全くどこにも行かないというのもかわいそうなので、昨日は義父母の誘いもあって一緒に淡路島へ日帰りで出掛けてきました。

淡路島へは明石海峡大橋のおかげで自宅から1時間ほどで渡ることができてしまうのですが、第一の目的地は反対側の福良だったので、ここからさらに40分ほど走ることになります。福良に行く目的というのは福良港から出る観潮船に乗って「鳴門の渦潮」を見ようということで、これまで私も話に聞いて知ってはいたものの実際に目で見たことはなかったので、ちょっと楽しみでした。

渦潮ができるのは潮の干満によって太平洋と瀬戸内海の潮位に差ができ、その時にできる流れが鳴門海峡の狭いところを通る際に渦を巻くため、ということで渦潮が見られやすい時間帯というものが日によって決まっています。これをあらかじめ調べていかないと寂しいことになるのですが、昨日は11時30分頃にピークを迎えるということだったので、10時50分出港の便に乗り込みました。

観潮船は大鳴門橋を渡った鳴門側からも出ているのですが、福良港から出るのは「咸臨丸」という勝海舟、福沢諭吉、ジョン万次郎の乗った咸臨丸を模した帆船型の派手な船です。乗っている時間は1時間ほどですが、これはその間に少しでも乗客を楽しませようというサービス精神でしょうか。それはともかく、出港して20分ほどすると大鳴門橋の下の渦潮ができるポイントに到着します。ここには既に大小何隻もの船が来ていて、それぞれいくつもの渦潮の間を縫うように進んでいます。私たちの咸臨丸も渦潮の見やすい場所へと移動してくれるのですが、どうしても乗客が片側によってしまうためか、たまにかなりの角度まで傾いてしまい、何度か乗客の間にどよめきが起こりました。私はちょっとしたスリルを感じたくらいで面白かったのですが、恐怖を感じた人もいるのではないでしょうか。

渦潮自体は写真に撮ってもちっとも面白くなかったのですが、実物を目にすると思っていた以上に流れが速いことがわかり、面白い経験でした。この流れが時間帯によっては止まってしまい、また逆向きになるというのもまた不思議なものです。まあ理系らしく理屈で考えれば当たり前の話で、渦ができるのも特に不思議なことではないのですが、素直に捉えた方が楽しめるのでそういうことにしておきましょう。

このあとは淡路島牧場というところに寄って、子供に乳搾り、乳飲ませ、ポニー乗馬というのを経験させました。いちいち結構な金額を取るのでいい商売だと思ってしまいましたが、こういうことも子供のうちに一度は経験させておきたいものなので仕方ありません。しかし実はそれよりも気になって仕方なかったのは、牛やポニーがどういう気持ちでいるのか、ストレスを感じているのではないかということです。「これが仕事だから、食べていくためには仕方がないのかな」などと話していたのですが、この直前に昼食で焼き肉を食べて喜んでいた人が心配するようなことではありませんね。