シグナスクラス非日常だから楽しいのか…

先日、6月のフライトの大規模な欠航が伝えられたばかりのスカイマークですが、「7月には復旧したい」と言っていたもののそれも叶わず、逆に規模が拡大して8月までに約500便も欠航することになってしまい、純利益半減と経営にも大きなダメージを与えることになってしまうようです。そんなスカイマークですが、私はこの週末に予定通り神戸-羽田便を利用して東京へ行ってきました。

まず神戸空港へ着くと平日ということもあってか開港間もなく行ったときの騒ぎがウソのような、というより全く別の場所としか思えないほどの静けさに行く末が心配になるほどでしたが、利用者にとっては何事も実にスムーズに進み、落ち着いていて快適そのもので悪いことは何もありません。最終便ということもあったのでしょうが、チェックインカウンターもガラガラなのですぐに搭乗券を受け取ることができました。早めのチェックインを済ませたあとの待ち時間は屋上の展望デッキで静かなひとときを過ごしましたので、フライト時間は短くても前後の待ち時間が長いという飛行機の弱点も大して気になりません。

往路の機材はスカイマークが主力機として増備を進めているB737-800でした。機内の特徴といえば革張りのシートくらいのもので可もなく不可もなくといったところでしょうが、まあ当たり前ですね。

一方機内サービスの方は低コスト実現のためにドリンクのサービスも販売のみに限定されており、わずか1時間のフライトなのでそれ自体全く問題はないと思うのですが、4人も乗っているCAが手持ちぶさたにしているのがちょっと気になりました。4人というのは欠航の影響なのかもしれませんが、他社便に比べると多いのではないでしょうか。

復路は1000円の追加料金を払ってスカイマークのスーパーシートシグナスクラスでちょっとだけ贅沢をしたので、機材はB767-300ERとなりました。シグナスクラスというのは何が違うのかといえば単にシートが違うだけで、他のサービスは一切変わらず他社のような優先搭乗さえもありません。まあシートバックを倒しておけるのも1時間のフライトのうち30分ほどでしかないので満喫というわけにはいきませんでしたが、ちょっとゆったりした気分になることはできました。

ということで帰省に初めて飛行機を利用したのですが、料金が往復23000円で済んだというのが一番のメリットです。同じ区間で新幹線に乗ると往復30000円ほどになりますので、前後のアクセスに価格料金を加えてもまだ飛行機の方が数千円は割安です。新幹線の自由席のように当日になってパッと乗るということは難しいのですが、あらかじめ予定された旅行であれば早期予約割引などを利用すればかなり安く済ませることができるということです。もう一つの弱点は新幹線なら幼稚園児は無料、小学生は半額で済むのに、飛行機の場合は大人よりちょっと安いだけというところなので、家族での旅行では格安というわけにはいきませんが、それでも4人家族ならトントンくらいでしょうか。たまには気分を変えるためにでも利用する価値があるかもしれません。

これまで私は帰省に車を使っていたのですが、ガソリンがこうも高くなってくるとなかなか厳しくなってきました。そのうち飛行機や新幹線を逆転してしまうことになるのか、あるいは飛行機なども値上がりすることになるのか、いずれにしても未来はそう明るくないですね…