Darth Vaderがライトセイバーを使ったら最強でしょうに。
ワシントンDCに本部のあるスミソニアン博物館といえば世界最大規模の博物館・美術館群で、私も一度は行ってみたいと思っているところです。博物館や美術館というのはもちろん教育・文化の発展を目的として作られるものですが、国力を顕示するものでもあって、大英博物館やルーヴル美術館などが膨大な収蔵品を誇っているのもそのためです。スミソニアン博物館も今や世界唯一の超大国となったアメリカが世界に誇る博物館の一つですから、日本の博物館など比べものにならないのではないでしょうか。
さて、前作のニューヨークにあるアメリカ自然史博物館から舞台をスミソニアン博物館に移した「ナイトミュージアム2」を観てみたのですが、このシリーズはアメリカで教育を受けた子供にはとても楽しめる作品なのではないかということを改めて感じました。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2009/12/16)
ISBN/ASIN:B002TEYRQI
舞台が大きなスミソニアンに映ったことで登場するキャラクターも飛躍的に増え、またCGI技術の進歩に伴ってよりダイナミックな動きのクリーチャーが取り入れられるようになりました。また新機軸としては絵や写真も動き出すようになっていて、より幅が広がったというところでしょうか。それをやるとちょっと広がりすぎのような気がしないでもなく、なんとなく「試してみた」という感じも伝わってきてしまうのですが。
また今回はちょっとしたロマンスも加わっていたりするのですが、その相手であるAmelia Earhartなんて日本ではほとんど馴染みが無いのではないでしょうか。大西洋を単独横断飛行した最初の女性飛行士だということなのですが、私は全く知りませんでした。まあ、自国の歴史と他国のそれとでは知識レベルが違うのは当然のことなので、どの国の人でも同じように楽しめるようにするとなるとかなり有名な人しか登場できなくなってしまうので仕方ありません。ちなみにこのAmeliaを演じているのは「魔法にかけられて」でヒロインGiselleを演じていたAmy Adamsですが、Ameliaを知らないので役に合っているのかどうかは何とも言えません。
ということで、いろいろ説明のつかないところはあるのですが、誰一人血を流すことがなく、ロマンスといってもキスどまりなので子供と一緒に安心して観られるとてもいい映画です。日本の子供でも知っているような登場人物で作ってもらえるともっといいのですが、上野の博物館を舞台にしたところであまり盛り上がらないでしょうね…