アメリカの歴史はやはり短い代わりに濃いようです
今日はしとしとと雨が降るあいにくの天気で週末だというのに外で遊ぶこともできなかったので、まだ4歳になったばかりの姪が映画館で観たというのを聞いて対抗意識を燃やしているのか、次男がしきりに「借りてきて!」とせがんでいた映画「ナイト・ミュージアム」のDVDを借りてきて、一緒に観ることにしました。実際観始めてみると異常に恐がりな次男は途中で「やっぱり借りてって言わなければ良かった…」などと弱音を吐いていたのですが、結局最後まで見終わるとそれなりに楽しめたようです。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2009/07/24)
ISBN/ASIN:B0026ZLD7Q
離婚して定職に就かずにいた主人公Larryが、息子のNickをガッカリさせたくないということで何とか探した仕事、それが自然史博物館の夜間警備員だったのですが、なにやら曰くありげな様子も蓋を開けてみれば…と普通ならネタバレを防ごうと思えばこれくらいでやめておくべきところですが、この映画の場合はどうせみんなわかっていることですし、もうちょっと言っても問題ありません。それは夜になると展示物に命が吹き込まれ、それぞれが生きているのと同じように動き始めるということです。まあ、設定としては良くありそうな話で、CGI技術の発達で違和感なく実写での映画化が可能になったか、というところなのですが、ここからの展開もよく考えられていて、決して子供だましの作品ではないのではないかと思います。
ティラノサウルスの骨格標本が追いかけてきたり、Theodore Roosevelt(Teddy)の蝋人形が良き相談役になったりというのはもちろん楽しいところなのですが、これをひきたてるのが主役Larryを演じるBen Stillerのコミカルな演技で、まさにコメディ俳優の本領発揮といったところです。また、Teddy役はRobin Williamsですが、Rooseveltの写真を見てみると雰囲気が出ていてよく似ていますね。
まあアメリカの歴史というのをよく知らないと展示物もピンとこないものが多いのですが、それは大して重要なものでもなく、大人から子供まで十分に楽しめる作品になっているのではないでしょうか。既に2009年公開の予定で続編の製作も決まっているようですが、今度は一体どんな騒動が巻き起こるのか、それも今から楽しみです。