Big Redやっぱり普通ではないのか…?

先日米国出張から帰ってきた同僚が「ゲロマズのガムを差し上げます」と言いながら板ガムを1枚差し出してきました。私は何か聞き間違えたのかと思いもう一度言ってもらいましたが、やはり「ゲロマズ」と繰り返しているようです。人に何か食べ物を分け与えるときに「ゲロ」まで付けて不味いという人がいるでしょうか。話を聞いてみると、土産物を買っているときに現地の駐在員に勝手にカゴに入れられたのだそうで、自分が食べてみると口に合わなかったということで「ゲロマズ」というエクスキューズをつけて配ることにしたようです。まあ「ゲロ」というのも流行ってから久しいですが、音感が悪すぎるので私は使わない言葉です。

さて、そのガムというのがどういうものなのかというと、Big Redというシナモン味のガムです。匂いを嗅いでみるとかなり強めのシナモンの香りがするので、「これならきっと好きだよ」と言うともう一枚くれました。その彼はかなり持て余している様子で、一刻も早く手放してしまいたいようでしたが、多くの人にばらまいたので残っていたのは1枚だけだったようです。

ということで食べてみると想像通りの、いや想像以上に強力なシナモンの香りがする、かなり辛口のガムでした。食べていると舌にビリビリと刺激があるので、苦手な人はたまらないでしょうが、私にとってはこの刺激も別の意味でたまりません。ウェブサイトの成分表示を見ても「香料」で括られてしまっているのでよくわかりませんが、やはりこれはカプサイシンが配合されているのでしょうか。

シナモン味のガムというと日本でも以前「クロレッツホット スパイシーシナモン」というのが発売され、私も気に入っていたのですが、いつの間にか消えてしまったところを見るとやはり日本人には受け入れられなかったのでしょう。とするとクロレッツでさえダメならこのBig Redが受け入れられるとはとても思えず、輸入食品店なども含め、日本の店頭で目にすることはおそらく無いでしょう。私はもっと食べたいと思ったので探してみたのですが、残念ながら見つかるのはオークションサイトのアメリカからの出品のみです。仕方ないので次の出張の時には箱で買ってきてもらうように頼んでおきました。

しかし、個人のブログなどでは「これ以上最高なガムはない!!」とまで言っている人もいますから、好きな人は好きなはずで、そういう人はそれなりにいるはずです。それでもそれなりの数売れないことには商売になりませんからどうしようもないことなのですが、ネット通販でさえ扱ってもらえないというのは余程のことではないでしょうか。そう考えるとクロレッツも結構な冒険だったのではないかと思えてきますが…もうクロレッツホットの復活はないのでしょうね。