Magic Trackpadどれだけポインティングデバイスを増やせば気がすむのやら。

今年も続々新製品を発表し目下絶好調のアップルですが、今月の第3四半期決算発表でSteve Jobsの口から「年内にさらに凄い新製品がある」(we have amazing new products still to come this year.)とのたまったことでその後も目が離せなくなってしまいました。これについてはiOSベースになると言われているAppleTV後継機のことではないかなどとホリエモンも予想しているようですが、果たしていったいどのような驚きを与えてくれるのか楽しみなところです。

と、そんな状況のもと、日本時間の今週27日にひっそりといくつもの新製品がアップルから発表されました。それは27インチ LED Cinema DisplayMac ProiMacの新モデルなのですが、これらとともに発売されたのがMagic Trackpadなる新しいポインティングデバイスです。これは私が以前噂を聞いて以来待ち焦がれていた製品だったので、その製品の情報もろくに見ないうちにApple Storeにアクセスして申し込んでしまいました(今はAmazonでも購入できるようです)。

Apple Magic Trackpad MC380J/A
メーカー:アップル
アップル (2010/07/29)
ISBN/ASIN:B003XKO2LW

この製品はノートPCなどで一般的なタッチパッド(アップルではトラックパッド)を独立したポインティングデバイスとしたもので、PC本体とはBluetoothを使用して無線で接続するようになっています。普通ならBluetoothが使用できれば大抵のPCで使えるということになるはずなのですが、これはあくまでMacのオプションとして設定されているものなので、問題なくWindows PCで使えるのかというのはちょっとした賭けでした。

先日Wireless Keyboardを買ったかと思ったら今度はトラックパッドかと、しかもそのちょっと前にはSlimblade Trackballも買ったばかりではないかと思われるかもしれませんが、いわゆるマンマシンインタフェースは面白そうなものを見つけると放っておけないのです。Macは使っていないのに、Windowsで使えるかどうかもわからないのに、という点もそれならそれでなお面白いじゃないかと思ってしまうのはちょっとした病気のようなものかもしれません。

製品が届くのを待っているうちにWindows版のドライバもリリースされたという情報もありましたが、実際にはこれはMacでWindowsを動作させるためのBoot Campというツールのアップデータとして提供されているものなので、このままでは素のWindowsマシンにはインストールすることができません。しかし、某2ちゃんねるの情報を参考にゴニョゴニョやってみると、ドライバはインストールすることができ、なんとか普通のスクロールマウスの代わりには使うことができるようになりました。このドライバがなくても動くことは動くのですが、そのままでは右クリックができないのでWindowsを使うにはちょっと苦しいものがあります。

ということで順番が前後しましたが、製品の方はWireless Keyboardと奥行きや高さがぴったり同じに揃えられているので、タッチパッドとしてはかなり大きめのものになっています。この大きさのおかげで何度も指を往復させることなく広い範囲でカーソルを移動させることができるようになっており、それだけでもなかなか快適です。最新のMac OS Xであればさらに複数の指で様々なアクションを行うことができるのに、普通のマウス以上のことが出来ないというのは残念ですが、それは仕方のないことでしょう。

私としては、「トラックパッドを独立したポインティングデバイスとして発売してくれないかな」と思っていたところにまさにドンピシャの製品が出てきたので思わず飛びついた、というところなので全く後悔などないのですが、そうでなかったとしてもアルミのベースにガラスのタッチ面という高品位な造りは所有欲を満たしてくれるデバイスと言えるのではないでしょうか。まあ正直なところ、もしもドライバがインストールできなかっとしたらかなり悲しかったのですが、そういう自体も免れましたし、万々歳といったところです。もちろんMacを使われている方には1も2もなくおすすめの一品です。