こういう時には頼りになります。
日本が未曾有の危機に直面している今、世界中から支援の手が差し伸べられ、各国の救助隊が続々と到着しています。こうして先を争うように助けに来てくれるのも、これまで他国の災害時に駆けつけて復興を助けてきたからというわけで、まさに支援外交の成果ということができるでしょう。しかし今回、他の国とは比べものにならないほど大規模な支援を送ってくれているのはアメリカです。これまで「盟友」であると言われてきたものの、一方的に日本がそう思っているだけとか、単なるリップサービスではないのかと思ってきましたが、今回の行動を見る限り本物なのかと思わざるを得ません。
韓国との共同軍事演習のため日本海にいた原子力航空母艦USS Ronald Reaganがいちはやく宮城沖に到着したのをはじめ、強襲揚陸艦USS Essex、ドック型揚陸艦USS GermantownとUSS TortugaおよびUSS Harpers Ferry、揚陸指揮艦USS Blue Ridge、ミサイル巡洋艦USS Chancellorsville、そしてミサイル駆逐艦USS Prebleというそうそうたる面々が続々日本近海に集結してきています。巡洋艦や駆逐艦が何のためにやって来るのかという気がしないでもありませんが、他の艦船を護衛する役割もあるでしょうし、行方不明者の捜索にも力になることでしょう。
しかしなんといっても目玉はやはり原子力空母USS Ronald Reaganです。第40代大統領の名から命名されたこのニミッツ級の船は、東京タワーの高さと同じ333mという全長の世界最大の軍艦です。満載排水量10万トン以上、航空要員が2480名、その他の乗員数が3200名という、ちょっとした街の大きさです。原子炉の出力は原子力発電所1基よりも大きいなどとも言われています。
これだけの規模なので、1日運用するだけでも2億円以上の経費がかかると言われていますから、これをさっと派遣してしまうその決断の速さと潔さには感服してしまいます。日本であれば政治家がうだうだ言っているうちに何日も経ってしまうでしょう。まあもちろん日本には空母なんてありませんし、そもそも公式には軍隊もないわけですが。
これについて某2ちゃんねるに
だから前から言ってるだろアメリカさんはジャイアンなんだよ こういう時は映画のジャイアンな
と書いている人がいたようですが、まさに言い得て妙というか… Kevin Maherの発言を挽回するためだなんて言う人もいますが、何にしてもありがたい事です。