日本はまだ秋の紅葉も始まっていない所が多いのではないかと思いますが、既に広葉樹の葉は散ってしまっているミシガンは先週末辺りからめっきり冷え込み、朝の気温は5℃以下、日中でも10℃まで上がるかどうかという日が続いており、すでに長い冬が始まってしまったようです。そんな状況ではありますが、アメリカの秋の風物詩の一つ、ハロウィンの日がやって来ました。もともとヨーロッパ発祥の風習のようですが、宗教が微妙な問題を引き起こすアメリカでは非宗教的な風習として便利だったためか特に定着したようで、他の国では見られないような盛り上がりを見せています。
9月に入った頃からは各地に期間限定でHalloween Cityというハロウィングッズ専門店がオープンしたり、その他のスーパーなどでもコスチュームやTrick or Treatのお菓子などがかなり広い売り場を占めていました。私の子供たちもTargetで長男はゴースト、次男はダース・ベイダーのコスチュームを購入しました。
しかし、このハロウィンでは悲しい事件が過去にいくつか起こっています。日本人の記憶にはいわゆる服部君事件があるのではないかと思いますが、今年もハロウィンパーティに訪れた少女がスカンクと間違えられて撃たれるという事件がありました。他にも度々こういうことが起こっているためか、子どもたちの身を守るために、恐怖心を与えるようなコスチュームは子供には着せない、仮面は避ける、コスチュームの一部であっても武器は持たせない、というようなお達しが学校などから出ています。一歩間違えると射殺されかねないと思うと、こちらも真剣です。
他にハロウィンと言えばカボチャを中心にした飾り付けですが、妻子も英会話の先生に教わりながらカボチャのお化け、Jack-o’-Lanternを作りました(写真)。中にロウソクを入れてランタンにするとなかなか味のあるものですが、このカボチャが実は結構臭いのです。くり抜いて数日経つとグチュグチュになってきてしまい、覗きこんだりするとかなりの悪臭です。飾り用のものとはいえ野菜ですから、そのまま置いておいたらそんなに持つ訳ありませんね。本当は綺麗に洗って皮だけにしておけばもうちょっと持つのかもしれませんが、うちのはぎりぎり今日を迎えたような感じです。
妻子が学校の友達と一緒に近所を回っている間、玄関先にお菓子を置いて私は居留守を使っていたのですが、見積もりが甘かったようであっという間に底をついてしまいました。陰から見ている間は一人数個ずつ取っているようだったのですが、目を離した隙にガバっと持っていかれたのかもしれません。無くなったあとはチャイムを鳴らされたりもしましたが、あげるお菓子もないのでそのまま居留守で過ごしました。本当は玄関先の照明が付いている家だけでお菓子がもらえるというルールになっているようなのですが、無くなってからは消灯しておいたのにダメ元でか鳴らしていく人もいるようです。
我が子らもお菓子をもらって来ましたが、その中にはあんまり食べさせたくないようなものもあったりしていくらか選別が必要です。聞いたところでは菓子の包みの中に針が入っていたなんていうこともあったらしいのですが、幸いそこまでのことはありませんでした。それは住んでいる地域にもよるのかもしれません。
ということで、他にも先週末にはハロウィンフェスティバルが各地で開かれていたりしましたが、どうも私は乗りきれず一年目のハロウィンを終えました。ちょっと成り立ちを調べてみても、今ひとつ目的がわからないというか、Happy Halloweenといってもちっとも幸せそうではないし、まだ理解できずにいます。まあ理屈ではないのだと思いますが、来年はもうちょっと馴染んで迎えることができるでしょうか。