Google Readerとうとうこの日が…

日々のニュースを餌として活動している私のような人間にとって、Google Readerというのはかなり理想に近いサービスでした。それが3ヶ月半後の今年7月1日に終了してしまうことがGoogle Official Blogの記事として発表されてしまいました。

Google Readerとは何なのか、ご存じない方も少なくないのでしょう。もうすぐ終わろうとしているサービスについて説明するのもおかしいですが、一言で言えばウェブサービス型のフィードリーダーです。でもこれで分かる人がGoogle Readerを知らないとは思えないのでもう少し説明すると、各ニュースサイトやブログサイトが提供する最新10〜20エントリ程度の記事の全文または一部を含む更新情報である「ニュースフィード」または単に「フィード」を管理し、既読管理やタグ付けなどの付加機能を提供するアプリケーションがフィードリーダーです。Google Readerはそれをウェブ上のサービスとして提供しているものです。

それだけならばBloglinesLivedoor Readerなど先駆者・競合者もいるのですが、やはりGoogleの圧倒的な物的・技術的リソースにより安定して使い勝手の良いサービスになっているわけです。また、一時はフィードの購読自体が下火になりかけたように見えた時期もあったのですが、Google Readerと連携したiOS用の使いやすいアプリケーションが出てきたりして、ますますユーザーは離れ難くなったのではないかと思います。

しかしそれが急になくなってしまうなんて…

Google Reader Blogでは

To ensure a smooth transition, we’re providing a three-month sunset period so you have sufficient time to find an alternative feed-reading solution.

(スムーズな移行のために3ヶ月間の猶予を与えるからその間に別のフィードリーディング手段を見つけてくれ) ということですが、これはやはりそう簡単なものではありません。Livedoor Readerで満足している人はLivedoor Readerでいいじゃないかと言われるようですが、iOSやMacのネイティブアプリはありませんし、ウェブで我慢するにしても細かいチューニングが甘くて気持ちの良さがありません。というより、使っていてイライラしますが、これは好みと慣れの問題でしょうか。

一方、サーバインストール型のFeverというのは非常に面白そうなのですが、このブログを運用しているサーバは今ひとつ性能が足りないような気がしているのと、なぜかこのドメインが勤務先のフィルタで弾かれてしまうため職場からアクセス出来なくなること、そして$30と高くはありませんが有料なので気軽に試してみるという訳にはいかない、ということで未だ調査中です。まあドメインくらいは別のものを取ってもいいかなとは思わないでもありませんが。

また、スタンドアロン型のフィードリーダーというのもまた色々あるのですが、自宅、職場、出先と違う端末を使用している場合にはどうしても既読情報の同期という問題があります。これまではGoogle Readerという存在があったためこれに一任しているものが多かったわけですが、今後はクロスプラットフォームで同期できるようなアプリケーションも出てくるのでしょうか。あまり期待はできないような気もしますが、iOS/Mac用リーダーReederの開発元@reederappからは

Don’t worry, Reeder won’t die with Google Reader.

という力強いツイートがあったりもしましたので、既存のGoogle Reader依存型フィードリーダーがどう動くか次第で私も考える必要がありそうです。

いずれにせよ、私が今回のこのニュースを知ったのもまさにMacのアプリケーションReeder for Mac経由でGoogle Readerを見ている時でしたし、私の日々の情報源はほぼすべてここと言っても過言ではありません。早く移行先を見つけないと私はいったいどうなってしまうのか…というと実はニュースの消化に毎日費やしている数時間が無くなって、著しく生産性が上がってしまったりするのかもしれません。その時はその時、というのでもいいかもしれませんが、きっと往生際の悪い私は何か見つけようとするでしょう。一番いいのはGoogleが今回の決定を取り下げてくれることですが…それは望み薄でしょうか。しかし早速Change.org嘆願署名も始まったようですので、あるいは…