Bryce Canyon初っ端から感動。

この夏のグランドサークルの旅、最初の目的地にはブライスキャニオン国立公園を選択しました。ここと出発地のラスベガスとの間にはザイオン国立公園というものもあり、当初は最初にこちらに寄ろうと計画していたのですが、「ザイオンの良さは歩いてみないとわからない」ということだったので、あまり本格的なハイキングが出来るほどゆっくりはしていられないためスキップし、5時間ちょっと走ってブライスキャニオンに入ることにしたのでした。

昼食をラスベガスで摂ってから出発しているので、ブライスキャニオンに到着した時はすでに6時近くになっていましたが、この日の宿泊は公園内唯一の宿であるThe Lodge at Bryce Canyonというロッジにしていたので、まずはチェックインを済ませることにしました。予約時にはすでに選択の余地がなかったため、どのような部屋になるのかわかっていなかったのですが、与えられたのはコテージ状の独立した小屋でした。テレビやWi-Fiはありませんでしたが、暖炉がある代わりに冷房がない以外、その他の設備は揃っているので快適でした。到着するまでは冷房がないというのが若干不安でしたが、実際は標高2500mほどという高地であるためか非常に涼しく全く問題ありませんでした。
Bryce Canyon National Park
ブライスキャニオンの見どころは何かというと、円形の窪地の中に無数のHoodoo (土柱)が立ち並んでいるというものです。ちょうど円形劇場に満員の観客が入っているような感じに見えるものですが、全くの自然の力でこのようなものができてしまうというのは非常に不思議なものです。

当日の日没は8:30頃でしたが、日が沈む頃がきれいだということなのでそれを目指して夕食の前にInsipiration Pointというところに行ってみることにしました。実はブライスキャニオンはウォーミングアップ程度のつもりでいたためあまり時間も取っていなかったのですが、駐車場に車を停めて展望台まで登って行ってみると、そこで思わず息を呑みました。話に聞いたり写真を見たりしただけでは伝わってこなかった、壮大な光景が目の前に広がっていたのです。
Bryce Canyon
また、Hoodoo一つ一つを取ってみても実によくできているものです。地層によって赤、橙、白に塗り分けられたようになっており、それが一体どのようにしてできたのか、様々な条件が重なって偶然作られたものなのでしょうが、非常に興味深いものです。それが数えきれないほど遠くまで立ち並んでいて、とても幻想的な風景を作り上げていました。

Inspiration Pointは駐車場からすぐの展望台の他に、さらに数十メートル登ったところにも展望台があるので、私達もそこまでは登ってみました。高いところから望んで見ることで遠くまで見通せるため若干違う景色を見ることができましたが、低い方は低い方でHoodooが近くに見えるためそのスケールを感じられて、どちらもそれぞれの良さがあるのではないかと思います。
Pizza @Valhalla Pizzeria
こうして小一時間楽しんだあと、ロッジに戻って食事を摂ることにしました。ロッジ本館のレストランと、別棟のピッツェリアとがあるということだったのですが、今回はピッツェリアに行ってみることにしました。Valhallaという名のピッツェリアは、ベースになるチーズピザに好きなトッピングを1種類$3で好きなだけ選んで載せられるというシンプルなメニューでした。私達はペパロニ、ピーマン、トマト、レッドオニオン、フレッシュバジルを選んでみたところ、野菜にほとんど火が通っていない状態で出てきたのにちょっと驚きましたが、これはこれでシャキシャキ感が悪くありません。16インチという大きなピザなので4人でも食べきれませんでしたが、ちゃんと子供達が翌朝美味しくいただいたようです。

本当は翌朝早くからHoodooのそばを歩いて回ってみたいとも思っていたのですが、残念ながら雨に降られてしまいこれは断念しました。人間よりもはるかに高いものなのですぐそばから見上げてみると迫力があってまた面白いだろうと思ったのですが、天候ばかりはどうにもなりません。これは諦めて次の目的地で時間を有効に使おうということで、部屋でごく軽く朝食を済ませてすぐにチェックアウトし、先へ進むことにしました。 (続く)