遊覧船にしてもスケールが大きい。
今回のグランドサークルの旅では、疲れを翌週に持ち越してしまわないようにと後半の日程にゆとりを持たせるよう心がけたのですが、その一環としてペイジには2泊して一日はパウエル湖でゆっくり過ごそうと考えました。
パウエル湖はグレンキャニオンをダムでせき止めて作られた巨大な人造湖ですが、国立公園局によりグレンキャニオン国立保養地に指定されており、湖に浮かべたハウスボートでゆっくり過ごすというのが人気の楽しみ方のようです。また、湖に接してレインボーブリッジ国定公園が設けられており、ここにあるレインボーブリッジを見に行くボートツアーがあるので、私達は今回これに参加してみました。
ツアーは午前と午後に1回ずつあるのですが、まだ日差しの強くないうちの方が良いだろうと午前のツアーに申し込みました。集合時間が7時と非常に早く、ホテルの朝食を食べることもできなかったので、昼の分と合わせてスーパーで弁当を買って食べることにしました。ロビーでしばらく待った後船に乗り込み、予定通り7時半に出発しましたが、レインボーブリッジ近くの桟橋までは2時間ほどかかります。乗った船は結構スピードが出るのですが、近くにハウスボートなどがいるときに波を立てないよう減速するため、余計に時間がかかってしまうようです。
乗り込んだ時に日本語もある音声ガイドを貸してくれるので私はそれを聞きながら行きましたが、所々でこの周辺の歴史などを説明してくれてなかなか興味深いものだったと思います。また、船内では水、ホットコーヒー、レモネードが飲み放題となっていて、水とレモネードはとても冷たくて美味しかったです。その他、リンゴとシリアルバーも提供されていました。
しばらく進んだところで入っていった細く曲がりくねった水路の先に、目的の桟橋がありました。そこで船は1時間半停まっているので、その間に1.5km程度歩いて行った先にあるレインボーブリッジを見に行きます。まだ気温も高くありませんでしたし、歩道はしっかり整備されていて歩きやすく、大した傾斜もないのでアーチーズで散々歩いた私達にはどうということもありませんでした。
そうこうしているうちにレインボーブリッジのアーチが見えてきますが、世界で3番目に大きいというそのアーチは予想以上のものでした。アーチーズでも大小さまざまなアーチを見てきましたが、それらとはまただいぶ趣が異なります。アーチ部分が太く丸みを帯びているため、かなりしっかりしているように見え、華奢な感じが全くありません。高さは88m、幅は71mとのことですが、それに対して太さが13m✕10mもあるということですから、立派なものです。そのせいもあって写真ではそのスケール感がよく分かりませんでしたが、88mというのは相当な高さです。
そうしてしばらくアーチを眺めてから船に戻り、買っておいたサンドイッチを船上で食べて昼食としました。そして時間が来たところで船は出発して元のマリーナへ戻ります。行きは2回のオープンデッキに乗って風景を楽しんでいましたが、帰りは日差しもきつくなってきたので1階の船室でのんびりしていることにしました。
マリーナへ戻ったあとはすぐにホテルに戻り、しばらくくつろいだ後でまたプールへ行き、小一時間過ごしてまた部屋へ戻り、とこの日はあくまで休養に努めることになりました。夕食はまた前日のバーベキューという声もあったのですが、Bonkers Restaurantというイタリアンレストランへ行ってみることにしました。こちらも人気の店のようで、行った時には屋外のテラス席しかあいておらず、その後はそのテラスも満席になって順番待ちができるほどになってしまいました。私は仔牛肉のマルサラソースを食べてみましたが、肉の柔らかさもマルサラ酒の効いた濃厚なソースはとても美味しかったです。若干値段は高めでしたが、味の方は本格的でした。
ということで、次はいよいよ最後の目的地です。 (続く)