現地時間の2月2日、アメリカでApple Vision Pro(AVP)が発売されました。先行入手していたと見られる著名インフルエンサーらからはレビュー動画が公開されています。

アメリカ在住の日本人テック系インフルエンサーやライターもこの週末に入手している人がいるようですし、日本在住でもアメリカに買いに行くという人も何人もいるようなので、日本語の情報もすぐに出てくることでしょう。

AVPはいわゆるVR/ARゴーグルですが、AppleはVRやARと呼ばずSpatial Computingと呼ぶように言っているようです。ヘッドセットの前面に多数あるカメラで撮影した映像にアプリ等のUIを重ねて描画してヘッドセット内の画面に映し出す原理ですが、Macにも使われているM2プロセッサを搭載していて十分な処理能力があるため、UIは空間上にぴったり固定され、遅延もごくわずかとのことです。MKBHDが上の動画でAVPをした状態で卓球をしていたのはなかなか驚異的だと思います。

また、Macの画面をAVP内に写して使うこともできますが、物理的な4Kディスプレイよりもきれいだという話なので、十分実用的なのではないでしょうか。ただ、今のところ1画面しか出せないというのは課題ですが、きっと今後のアップデートで対応することになるでしょう。それさえ解決すれば、私もAVPを掛けたまま仕事ができる…と言いたいところですが、Macでしか使用できないので会社のWindows PCで使用することはできませんね。

Appleらしい美しく高級感のある筐体も魅力的ですが、デバイスとしての性能も相当高いもののようなので、私も欲しくなってきてしまいました。しかし、現時点ではAVPならではの実用的なアプリがないようなので、今後これが一般的なものになるかどうかはそれ次第でしょう。価格も今のようなUS$3499からというようなものではおいそれと手が出せるものではなく、このあときっと出てくるVision Airや無印Visionといったようなものが普及機となるのでしょう。私が買うとしてもきっとそれからですね。