今は日本でも「ハンバーガー」と聞いてマクドナルドを思い浮かべる人ばかりではないと思いたいところですが、「スマッシュバーガー」というものに馴染みがある人はきっとまだそう多くないでしょう。ビーフパティを焼くときに上から鉄板に押し付けるように押しつぶして焼くスタイルのハンバーガーで、具材や味付けはごくシンプルなものが多いと思います。でもこれが最近キているそうです。

ちょうど10年ほど前に、アメリカ・ミシガン州に住んでいるときに行ったHunter House Hamburgersという店がこのスタイルだったのを覚えていますが、1個2ドルちょっとという安さで、いかにも大衆向けという感じでした。でもここはなかなかの人気店らしく、今もGoogle Mapsで4.5の評価になっていますが、これはその安さだけではなく、正統派のスタイルを貫いていることへの評価でもあるのではないかと思っています。

ところで、このスマッシュバーガーを提供するお店がこの1月に神戸にオープンしていたというのを今週Instagramのフォロイーの投稿で知って、今日さっそく行ってきました。それがBisco Smash Burgerというお店で、神戸の元町駅西口から徒歩5分少々、地下鉄のみなと元町駅の2番出口からは徒歩1分という立地です。

店内はカウンターのカラーリングを始め、内装にかなりアメリカのバーガージョイントの雰囲気が感じられて、とてもいい感じです。上述のHunter Houseにも通じるものがあると思いますが、ここまで再現しているお店は見たことがないかもしれません。店主とお話できたのですが、東京のお店で働いたあと、数ヶ月アメリカで色々食べ歩いて来たということで、その中で肌で感じたものを日本で具現化したということなのでしょう。

メニューにあるバーガーはシンプルなスマッシュバーガーと、オリジナルソースのビスコバーガーの2種類のみで、この潔さもまた良いです。サイドにマックンチーズとオニオングラタンスープがあったり、ミルクシェイクがあるというのもいい感じですが、手間はかかるでしょうができればチリなんかもあるとさらに嬉しいです。

私はスマッシュバーガーとマックンチーズをいただいたのですが、味の方もしっかりアメリカを再現していて、懐かしい感じがしてしまいました。スマッシュバーガーはこれこそという素朴な味わいですが、アメリカの大衆が食べるバーガーというのはこういう感じです。もちろん独自に進化した日本のグルメバーガーもさすが美食大国日本という感じで美味しいですが、あまりアメリカは感じられませんからね。私の自宅からだとわざわざ行く感じになってしまうのですが、ぜひまたアメリカを感じに行きたいと思います。