大阪土産といえば551HORAIの豚まんというのは先日書いたところですが、先週末この豚まんに樹脂片が混入しているのが発見されたということで、自主回収と返金の処置が行われたというのがニュースになっていました。樹脂は誤って食べたとしても吸収されず健康への影響はないということですが、噛んだときに口の中を切ったり、内臓を傷つけるということもありえないことはないので、迅速にこういった対応が取られたことは評価に値するところではないでしょうか。知名度はあっても決して大きな企業ではないので、30万個を超える商品の回収が経営に与える影響は小さなものではないでしょうが、同社の好感度は確実に高まったでしょう。実際、販売を再開した店舗では長蛇の列となったようです。

私は昨日、そんな事が起こっているとは知らずに神戸へバーガーを食べに行っていたわけですが、仕事をしていた妻への土産になにか買って帰ろう、と思いついて買ったのが豚まんでした。といっても、神戸で豚まんといえば551ではなく、中華街の南京町にある老祥記という専門店の豚まんです。店の前にある広場にうねうねと行列が常にできていて、しばらく並ばないと購入することができません。お店のウェブサイトには平均待ち時間30分〜1時間とあります。

私が行ったときには雨が降っていたせいかちょっと列が短めだったようですが、20分ほどで購入できたでしょうか。店の中へ客を入れず、入口のところで注文を受けて手渡しており、売っているのは6個入りか10個入りの豚まんだけと扱いをシンプルにしているので、予想よりも早く列が流れているのではないかと思います。

こちらの豚まんは551のように大きなものではなく、コンビニのものよりもさらに小さく、一人で4つ5つは普通に食べられるような大きさです。皮はもっちりした硬めのもので、あんは比較的味付けの濃いものなので、醤油などを付ける必要はありません。本当は店頭で受け取ってすぐに熱々のものを食べるのが美味しいのでしょうが、私のように自宅に持ち帰って冷めてしまったものはもちろん電子レンジで温めれば食べられますし、冷蔵で3日間、冷凍すれば1週間持つとのことです。ただ、温め直しはやはり電子レンジよりもちゃんと蒸し直したほうがより美味しいでしょうね。

1915年創業とのことで、すでに100年以上も神戸の地で代々受け継がれてきた伝統の味、これからも永く続いてほしいものです。