私の自宅の最寄りのスーパーマーケットはヤマダストアーという地域密着型のお店なのですが、いかりスーパー紀ノ国屋ほどではないにしても高級志向なところがあり、日々の買い物をすべてここで済ますとなると我が家の収入ではちょっと苦しいところがあります。また、ただ高級なだけではなく色々こだわりがあるらしく、瀬戸内の春の味覚ながら近年不漁が続くイカナゴの大不漁のときに販売を休止したり、大量のロスが問題となっていた恵方巻の販売に問題提起したりと、何かと話題になることがあるお店です。店内の雰囲気がどことなくWhole Foods Marketに似ているように感じるのは私だけでしょうか。

ここでは別にヤマダストアーの宣伝をしたいわけではないのですが、先日チラシに掲載されているのを見つけて、妻にねだって買ってきてもらったら想像したよりも圧倒的に美味しくて感動したので紹介したい、と思ったのが「最初から最後まで藁で焼き上げた藁焼きぶりタタキ」という長い名前の商品で、要するにブリのタタキです。ヤマダストアーの藁焼きかつおタタキもとても美味しくて、高知で食べたものよりもこっちのほうがいいと思うくらいなのですが、このブリのタタキはそのだいぶ上を行っています。

カツオはそれ自体の味が結構強いですが、ブリはもっと淡白なので藁焼きの煙の香りがよりクリアーに感じられ、燻製のような香ばしさがあります。それが脂の乗ったブリの身と合わさって一層美味しく感じられるのです。私は塩を軽く振って食べましたが、それ以上の味付けはまったく必要ありません。本当にこれは感動的でした。

このオンライン通販で購入できるものが同じ程度に美味しいのかどうかはわかりませんが、そう違わないのではないでしょうか。カツオの倍ほどの値段でしたが、それだけの価値はあったと思います。ヤマダストアーからは何も貰っていませんし、宣伝するつもりでもないのですが。