今の日本の住宅では各部屋の天井に「引掛シーリング」または「ローゼット」と呼ばれる配線金具が取り付けられていて、そこにシーリングライトかペンダントライトを取り付けるのが一般的かと思います。「シーリング」と「ローゼット」の違いは外側に引っ掛け金具が付いているかどうかの違いのようですが、JIS規格では区別がないようです。というより、JISでは「シーリングローゼット」という一つのものなのに、慣習的にそれを分けて呼んでしまっているようです。ただ「シーリング」では「天井」のことなのに、変な名前だと思っていたらそういうことのようでした。

ちなみに「日本の住宅では」と言ったのは、このような天井照明は欧米では必ずしも一般的なものではないからです。他の地域は良く知りませんが、特にアメリカでは天井照明のないことが多く、そういう部屋では壁スイッチと連動している壁コンセントに床置きスタンドなどを接続して使っていましたが、それも無駄に部屋が広いからこそできることのような気もします。

ところで、私の自宅の居間ではアイリスオーヤマのLEDシーリングライト CL12DL-5.1WFMというものを使っていたのですが、昨年あたりから急に暗くなったりチラチラしたりということが散発的に続いていて、かと思うと何ヶ月も正常に動作したりと不安定な状態でした。10年くらいは使えるものと思って購入したので、わずか3年ほどで壊れてしまうというのは予想外でしたが、だましだまし1年ほど使ったところで諦めて、2か月ほど前に代わりの製品を購入しました。しかしそれが届いた途端にぱったり不具合現象が止んでしまってそのまままたしばらく使っていたのですが、昨日再びおかしくなったので、とうとう交換しました。

今回購入したのは日立製作所の家電部門らしい日立グローバルライフソリューションズLEDシーリングライト 洋風タイプ LEC-AH12RAZという製品です。

交換は非常に簡単で、何の工具も使わずに数分で終わってしまうあっけないものです。これまでのものより二回りほど小さく、装飾もないのでとてもスッキリしています。これまでの安っぽい木目調プラスチックよりはるかにいいと思います。リモコンで光量を調整できますが、全灯では眩しいくらいだったので80%ほどの光量に下げ、色温度を若干低めに調整するととてもいい感じになりました。

居間の隣りにある私の居室にはまだ蛍光灯のシーリングライトが付いていて、電球色の蛍光管を使っているのですが、居間の方はそれよりも若干高めの色温度になっています。そのような微調整は蛍光灯ではできないことなので、省電力以外でもこういうところがLED照明のいいところではないでしょうか。消費電力は全灯で39.9Wということなので、80%の光量ではこれまでのものより10Wほど省電力ということになります。月々の電気料金への影響は微々たるものかと思いますが、高騰している電気代を少しでも抑えることができるのが良いことであるのは間違いありません。