動いて当たり前のものが動かないと非常に不便。
我が家で最初に起床するのはいつも私で、特に冬の間は日の出前なので私が居間の照明を点けているのですが、先日もいつものように点灯しようとスイッチを入れたところ、「バチッ」と音がするだけで明るくなりませんでした。その状態でも常夜灯の豆球は点灯できるので停電や配線の問題でないことは明らかですし、ここ半年以上の間、時折瞬停のように一瞬暗くなってすぐ元に戻るという怪しい挙動を繰り返していたので、ついに安定器か何かが壊れたということは明白でした。
故障したシーリングライトは居間の住居に合わせて入居時に購入したものなので、ちょうど20年前から使用していたことになり、さすがにとっくに寿命を迎えているということでしょう。あまりだましだまし使っていても万一火災にでもなったら大変なので、買い換えるきっかけを与えてくれたと思えば良いかもしれません。
しかし、今の照明がつかないと家の中がとても暗い雰囲気になってしまうのですぐにでも新しいものを付けたくて、ゆっくり考えている時間もなかったのでその朝のうちにAmazonで注文したのがアイリスオーヤマのCL12DL-5.1WFMという製品です。本当はこういうものは店頭で実物を見て選んだほうが良いのでしょうが、週末まで暗いまま過ごすというのは憂鬱になりそうだったのでさっと買ってしまいました。
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Amazonで見ると非常に多くの製品が並んでいて選ぶ基準がわからなくなってしまうのですが、今回アイリスオーヤマの製品を選んだのは以前洗面所兼脱衣所の天井灯として購入したSCL7L-Eという製品が安価、取り付け容易、省電力と良いこと尽くめで悪いことは特に無し、大満足だったのでなんとなく安心だったから、ということです。デザインとしては一般的な円形のシーリングライトで、縁の部分が茶色の木目調になっているものですが、これまで使用していたものと同じようなイメージのものにしました。これまでのものの縁は八角形で、本物のオーク材だったので実際にはだいぶグレードダウンしていますが、価格も何分の一かなので仕方ないでしょう。
この製品も引掛シーリング金具に直接装着するだけという簡単に取り付けられるものなのですが、非常に良くできていると感じたのは、ソケットに取り付ける部分が透明になっていてよく見えるので簡単に狙えるということです。また器具本体はほとんど樹脂でできていて軽量なので、力の弱い人でも片手で軽々持って取り付けることができるのではないかと思います。ただ、我が家の場合は金具側が石膏ボードに穴を開けて出したケーブルにぶら下がっているだけだったので、これを無理やり木材のある部分に固定する必要があって予定外の手間がかかってしまいましたが、それでも30分もかからず作業は完了しました。
さっそく電源を入れてみると、一瞬で最大光量で点灯するので気持ちが良いです。この製品は付属のリモコンで光量10段階、光色11段階の調整ができるので、私はとりあえず最も暖色寄りから1段階だけ寒色寄りにしたところにしてみましたが、家族はあまりこだわりがなさそうなので、我が家の場合はこの状態から頻繁に変更することはなさそうです。寝室などでは消灯時にリモコンが便利なのでしょうが、居間ではその必要もありませんね。なお、色味のばらつきやチラツキなど違和感は一切感じられず、光源としての品質はまったく問題ありません。
少々期待しているのは消費電力、すなわち電気代の低減です。これまでのものは蛍光灯式とはいえ円形蛍光灯を3本使用するもので合計102Wだったので、なかなかばかにならないのではないかと思っていました。一方この製品は消費電力約42Wとされており、半分以下に抑えられているので、来月以降の電気代に少しは影響が現れるのではないかと期待しています。本当は食卓の100W白熱電球がばかにならないのではないかと思っているのですが、調光スイッチを付けてしまっているので安物のLED電球が使えず、電球もなかなか切れないのでまだ交換できていません。さすがに今どきは白熱球も高くなっているので、次に交換するときはLEDなのでしょうが。
なお、この製品は「長寿命! 約10年間取り換え不要!」と謳っていますが、これまでのものが20年持っただけに10年経ったら交換しなければならないのだと考えるとどうでしょうか。もちろん蛍光管は消耗品で数年おきに交換が必要だったので、その手間が不要なのは良いのですが、まるごと交換しなければならないというのはなんだかもったいない感じがしてしまいますね。とはいえ、条件が「1日10時間、365日使用」ということなので、使い方によっては実際には20年近く持ったりするのかもしれませんが。
ということでやはり値段なりなのか、まるごと交換することを前提としているためなのか、ちょっと安っぽい印象は否めないのですが、照明器具としての実用性は十分以上ではないかと思います。おしゃれなインテリアを自慢にしている人は間違っても選ばない製品でしょうから、これはこれで良いのでしょう。本当はフード部分がマット仕上げになっているだけでもだいぶ違うのではないかと思うのですが…ツヤッツヤなんですよね。