宇都宮のグルメと言えば全国的に有名なのはやはり餃子でしょう。なぜ宇都宮で餃子が名物になっているのかはちょっと調べてみてもあまりはっきりした理由がないようでよくわかりませんが、いろいろな理由が重なって宇都宮で餃子が好まれて、餃子の店が多くなったということのようです。逆に餃子が嫌いという人はだいぶ珍しいのではないかと思いますが、理由は何であれ他の場所に比べて店がたくさんあるということであれば名物ということでいいでしょう。
しかし宇都宮に行ったからといっていくつもの店で餃子を食べ比べるというのは満腹になってしまって難しいだろうなと思ったのですが、そういう人にぴったりの施設も宇都宮にはありました。それが今回行ってみた「来らっせ」というところで、宇都宮餃子会が運営しているとのことです。宇都宮駅から数百メートル離れたMEGAドン・キホーテ宇都宮店の地下1回にあります。
私たちが行ったのは5時過ぎでしたが、その時点で30組以上待っている状態で、途中だいぶ抜けていた人がいたようですが、席に着くまでに30分以上かかりました。観光客向けの施設なのかと思いきや、実際には地元民らしき若者の姿が多く、本当に餃子が地域に根づいているのだとも感じられました。
ここは広島のお好み村のように専門店がただ集まっているのではなく、フードコートの店舗がすべて餃子店というようなものです。各店舗で購入するときに指定されたテーブルの番号を伝えておくと、出来上がったらテーブルまで運んできてくれ、また空き皿なども係の人が下げてくれるので、セルフサービスというわけではありません。「宇都宮みんみん」「めんめん」「香蘭」「龍門」「さつき」の5店舗が入っていて、これらの中から好きなものを食べ比べることができるというわけです。
私たちは結局みんみん以外の店舗の合計7種類の餃子をちょっとずつ分け合っていただきましたが、さすがにどれもとても美味しくて、また基本形のシンプルな焼き餃子から、いろいろな味付けのものや水餃子、スープ餃子なども味わうことができて、とても楽しかったです。もちろんどれも焼きたてで、最高の状態です。
ということなのですが、こういうグルメが地元にあるというのはちょっと羨ましくも感じました。私の住む姫路にも美味しいものがないわけではありませんが、「これが名物」と胸を張って言えるようなものはなく、この来らっせのような食のテーマパーク的な施設もありませんからね。