現地時間の昨日11月5日、アメリカの大統領選挙の投票が行われ、現在も開票は続いていますが、すでにDonald Trumpの当選が確定しました。私達日本国民にとってTrumpとKamala Harrisのどちらのほうがいいのかというのは単純な話ではないので私もどちらが良かったという話はしませんが、アメリカ初の女性大統領の誕生を見てみたかったというのはHillary Clintonのときにも思ったことだったので、それはちょっと残念です。
しかし率直に言って、どうしてTrumpのような人が大統領に選ばれてしまうのか、日本人の感覚では考えにくいことではありますが、それを言ったら日本の総理大臣だって民意を反映しているとは思えないことも多々あります。アメリカ大統領選挙も直接投票ではありませんが、今回の場合は得票率でもTrumpのほうが上回っているので、民主党側も文句のつけようがないのではないでしょうか。
とは言っても大統領選挙のシステムが無駄にわかりにくいものになっているのは間違いありません。なぜわざわざ選挙人を選んで間接的に投票するのか、しかもほとんどの州が州単位で勝ったほうの総取りということになっているのか、さらにそれがすべての州で同様ではないというのが非常に非合理的に思えます。これは4年に一度必ず思うことですが、選挙が終わってしまうと皆忘れてしまうのか負け惜しみになってしまうからなのか、いつまでも変わることはなさそうです。
まあそれにしても結果を見ると、洗練された現代的な思想をもつ州と、古臭い昔ながらの考えを持つ州とに見事にはっきり別れているようです。比較的日本人に馴染みがあるのは前者の各州のように見えますが、実態としては後者のほうが多数派だということになりますから、日本人には理解しがたい結果ということになるのかもしれません。