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Jurassic World: Fallen Kingdom

もしも技術的に可能ならありそうな展開。

この夏は大作映画の続編が目白押しとなっていて楽しみが尽きない感じなのですが、前作「ジュラシック・ワールド」がとても面白かったのでその続編である「ジュラシック・ワールド/炎の王国」も楽しみにしていた作品の一つです。言わずとしれた「ジュラシック・パーク」シリーズの5作目となるものですが、1作目に比べるとグダグダになってしまった3作目までと比べて、仕切り直しの4作目は素晴らしいものとなっていましたが、最新作も日本での評判は高いものとなっていたように思います。

私自身の感想としては、やはり娯楽作品としてはかなりよくできていると思います。しかし、難しいことを考えてはいけません。人間が復活させてしまい様々な問題を引き起こすこととなった恐竜が再び滅びようとしていて、それを救うことを動物愛護や環境保護と同列に扱っているようなところが気になりました。Rotten TomatoesのTomatometerは51%、Audience Scoreも55%と振るわないものになっているのはそういうところもあるのかもしれませんし、単純にシリーズ5作目で新鮮味がなくなってしまったということなのかもしれません。

最後はなかなか衝撃的な方法で問題を解決してしまうことになるのですが、これがその後の人類にとってさらに大きな問題となってしまうであろうことも大変気になります。さらに続編が2020年に公開される予定のようですが、そこではこの新しい問題を扱うことになるのでしょうか。これはまさに自業自得という感じになりそうですが、果たしてどうなることやら… 今作も興行成績は悪くなさそうなので、路線はあまり変わらないかもしれません。

しかし、流れる溶岩に数十cmまで近づいたら、それだけでもきっと火傷しますよね。さらに一瞬溶岩が手に付いて払ったようにも見えたのですが、さすがにそれは気のせいですよね。

Ready Player One

おっさんホイホイのような気もしますが。

私がアメリカで住んでいたミシガン州は南側にオハイオ州が隣接しているのですが、そのオハイオ州の州都はコロンバスという都市になります。近郊のMarysvilleという町にホンダの生産拠点があることもあってコロンバスには日本人も多く住んでいます。私の自宅からちょうど200マイルほど、車で3時間ほどの距離ですが、直線的に高速道路で行くことができないということもあってホンダに用があるときにしか行ったことがありません。

と急になぜこのような話をするかというと、このコロンバスを主な舞台にした、ただし2045年という未来の話である映画「レディ・プレイヤー1」を観たからです。コロンバス市内のキャンピングカー、アメリカでいうRVやトレーラーハウスを積み上げて高層住宅風にした”stacks”と呼ばれるスラム街で育ったWade Wattsという少年が主人公の作品で、主にOASISという仮想空間を舞台に繰り広げられる物語です。

OASISにはVRゴーグルと各種入力デバイスを装着して入り、それぞれが自分のアバターになりきって生活する一つの完全な社会になっています。現実世界よりもOASISの中の方が本当の生活になっているような人も少なくないような、今の私たちの感覚からすればかなり異様な世界かもしれません。このOASISの創設者James Hallidayが亡くなる際、OASISそのものを含むその莫大な遺産をOASIS内のイースターエッグとして隠したことで、これを探し求めるEgg Hunter = Gunterが多数現れ、その一人であるWadeが冒険を繰り広げるというのがこの作品です。

入力デバイスや感覚をフィードバックするスーツはかなり進化していて、街中でもゴーグルを装着してOASISに入っている人がいたりする一方、VRゴーグルは現代のものとそれほど変わっていないのですが、これは人々に理解させるためのアイコンとしても必要なものなのでしょう。例えば普通の眼鏡と見た目が変わらなかったり、コンタクトレンズ型になっていたりとあまりに変化させてしまうと、VRの世界に入っているのだということがわかりづらくなってしまうので、敢えてこうしているのかもしれません。

実はこの作品が注目を集めているのはこのVRが面白いというのではなく、James Hallidayの青春である1980年台のポップカルチャーが数多く取り込まれているためでしょう。WadeのアバターであるParzivalが乗る車は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のDe Loreanに「ナイト・ライダー」の人工知能KITTを装着したものだったり、ヒロインのArt3misが乗るのは「AKIRA」の「金田のバイク」だったりすることから始まり、ガンダムやメカゴジラ、キングコングまで映像として登場するだけでなく、セリフやポスターとして小ネタが数多く仕込まれていて、それこそイースターエッグを探すように楽しむことができます。

80年代の文化が今の若い人にとっても楽しめるのかどうかわかりませんが、少なくとも私と同年代の人々にとってはどストライク、私たちを狙っているとしか思えないような作品になっています。主人公らにとってはこれらの文化がカッコいいものとして、憧れの対象となっているようですが、果たして現実ではどうなのでしょうか。映画全体としてはさすがにSteven Spielbergの監督作らしく娯楽作品としてまとまっているので、細かいネタを拾うためにももう一度観てみたいという気になっています。もしかすると、この作品をきっかけに80年代カルチャーが再注目されるようなことにもなるでしょうか。

Jurassic World

どうして懲りないかな。

先日観たばかりの「マッドマックス」もそうですが、今年はこのあと「ターミネーター」や「スター・ウォーズ」超ヒットシリーズの久しぶりの続編というのが集中していますが、つい先週末公開されたばかりの「ジュラシック・ワールド」も2001年の「ジュラシック・パークIII」以来14年ぶり、「ジュラシック・パーク」に始まったシリーズ最新の4作目ということになります。週明けのニュースでは公開最初の週末での世界興行収入が歴代最高で史上初の5億ドルを超えるという人気ぶりでしたが、当初あまり意識していなかった私も予告を見ているうちに無視できなくなり、公開初日にいそいそと観に行ってきました。

今回の舞台になっているのは最初の「ジュラシック・パーク」と同じIsla Nublarという島で、映画と同じく設定上も最初の事件から22年後の出来事となっています。島にはまた「ジュラシック・ワールド」という恐竜のテーマパークができて大変賑わっているのですが、人はこんなに簡単にあれだけの事件を受け流してしまうことができるのでしょうか。私にはとても信じられませんが、やはり危ういものなので再び事件は起こってしまうというわけです。

20年も経つとCG技術も大きく進歩しており、恐竜たちはもう本物としか思えない現実味があるのですが、一方で映画の中のテーマパークの設備も進歩していて、楽しそうなアトラクションをいくつも見ることができます。最たるものはMitchell兄弟が乗っていて大変な目に遭うジャイロスフィアというガラスの球の中に乗り込んで自由に移動しながら間近に恐竜を見ることができるというものでしょう。いったいどうやって推進しているのか、どうしてガラスが汚れずピカピカなままなのかは興味のあるところですが、楽しそうなことは確かです。

主人公はヴェロキラプトルのトレーナーであるOwen Gradyで、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でStar Lordを演じていたChris Prattが役に当たっています。一方、パークの支配人であるヒロインのClaire Dearing役はBryce Dallas Howardですが、ちょっと化粧が濃く写ってしまっているのか若々しさが足りないような気がしてしまいました。実年齢は34歳ということですが、私より10歳も若いのに白人だとこんなものでしょうか。

それはともかく、この作品を観ている間ワクワクドキドキしっぱなしで退屈する間は全く無く、上映時間の2時間はあっという間に過ぎてしまいました。結構たくさんの人が恐竜に襲われて命を落としますが、PG-13というレイティングでもあるので残虐なシーンは一切なく、暗喩的描写となっているので私も安心して観ていることができました。ファミリー向けの作品としては今のところ今年一番の出来であることは世界中での人気ぶりが証明しているので、遅れて公開となる日本の皆さんも是非映画館に足を運んでみてはと思います。