Eagle Eye金色のスーパーカミオカンデ

今日は次男の幼稚園最後の運動会で朝7時から会場設営の手伝いにかり出されたりしていて、雲一つなく晴れたおかげで日焼けするほど暑くかなり疲れる一日だったのですが、そんなことはほぼわかっていたにも関わらずお構いなしに昨晩また一人で映画を観に行ってきてしまいました。今回観たのは公開初日だった「イーグル・アイ」です。しばらく前までノーマークだったのですが、他の映画を観たときに見た予告編が面白そうだったので、ということなので予告編の出来というのは結構大事だと思います。

観ることにした最大の決め手は「トランスフォーマー」や「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」と立て続けにSteven Spielberg率いるDream Worksの作品に起用されているShia LaBeoufが主演であるということかもしれません。Shiaはただの2枚目俳優とは違い、コミカルな演技も焦りの表現なども上手い本物の役者であると思います。強さを魅せるよりも弱さを演じる方が何倍も難しいのではないでしょうか。

イーグル・アイ [Blu-ray]
イーグル・アイ [Blu-ray]

¥ 980

5つ星のうち3.5

(2016-08-07現在)

そんなわけで期待してしまったこの作品ですが、一番の見せ場は序盤にやってきました。突然電話をかけてきて秒単位で予告と指示を伝える女の声…本人の携帯だけでなく飛び乗った電車の向かいの席で眠る他の乗客の電話にかけてきたり、指示通りの速度で赤信号の交差点に飛び込むと追っ手の車だけが大破…その電話の相手もただ者ではありませんが、このアクションシーンもただ者ではない緊迫感で私もかなり興奮してしまいました。

しかしそのネタをばらしてしまうのがちょっと早すぎるように思うのです。しかもそのネタ自体が古典的なものですし、それがわかってしまったあとはそれほどひねりが利いているわけでもなく、前半が良かっただけに後半がその辺の平凡なアクション作品と大差なくなってしまっているのが非常に残念でなりません。どうしてShia演じるJerryが巻き込まれる羽目になったのかなどというところはそれなりに説明できているのですが、全体的に都合が良すぎるところも多々あって、結局のところ並の娯楽作品に過ぎないのだということかもしれません。

まあそうはいってもやはりShiaの演技はとても良かったと思いますし、なんだかんだいっても前半はかなり楽しめましたので「観て損した」などというようなものではありませんでしたが、期待が大きすぎただけにその落差も大きかったということです。あらかじめそんなものだと思って観れば、期待以上に楽しめていいかもしれません。