娯楽大作を作らせたらこのコンビの右に出るものはいない?
1980年代に三部作が製作され、大人気を博したアドベンチャー映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの19年ぶりの最新作となる「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」が製作されているというのはこのブログでも取り上げて、「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」と「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」を予習のために観たことを書きました。この後3作目の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」も観たもののそのまま放ってしまいましたが…
この「クリスタル・スカルの王国」はついに今週末公開ということになっているのですが、先週末の土日に先行上映されるというのを聞いて居ても立ってもいられなくなり、また一人で観に行ってしまいました。今回はいつも観に行っているワーナー・マイカル・シネマズの「シックス・ワンダフリー」のポイントが貯まってただで観られるということで、普段はケチって1200円のレイトショーに行っている私も本当は昼間の方が楽なので、11時頃からの回でゆったりと観てきました。
設定上も前作の19年後となっている今作でも、主役はもちろんHarrison Ford演じるIndiana Jonesですが、外見はすっかり老けてしまったにも関わらず、映像のマジックもあるとはいえアクションでは全く衰えを見せません。何よりもIndyのアクションがこのシリーズ一番の見せ場ですから、これは非常に大事なことです。
Harrison以外のキャストでは第1作でヒロインMarionとして出演していたKaren Allenが再びその役で出演していますが、相変わらずの可愛らしさです。56歳といえば私の母ともさほど変わらない歳なのですが…また、新しく登場したキャストとしてはIndyの若き相棒となるMutt役のShia LaBeoufがとてもいいです。彼はTransformersで抜擢されて以来スター街道を歩んでいるわけですが、ただカッコいいとかだけではなくコミカルな演技も見せられる実力の持ち主であり、今後ますます活躍が期待されます。ひょっとしたらこのシリーズの5作目の主役は彼かもしれません。
また、この作品が面白いのはそのアクションシーンだけではなく、思わずニヤリとしてしまうような細かい仕掛けがところどころにあるところでもあります。物語冒頭のシーンはエリア51という実にマニアックな場所が舞台になっているのですが、さらに「ロズウェル事件」を知っているのといないのとでは面白さは違うでしょうし、前作までを観た人には聖櫃がチラリと見えるのも見つけることができるでしょう。
物語の後半はこれまで以上に壮大なスケールで展開されることになるのですが、およそ2時間にわたる上映時間も短く感じられるくらいスピード感のあるアクションが繰り広げられ、しかし終了後にはズッシリと残る内容の濃い作品になっています。まあ、いくらなんでもそれは無理だろうというようなことはいくつもあるのですが、そんな無茶も一緒に笑って楽しむべきではないでしょうか。とにかく理屈抜きに楽しめるエンターテイメント作品としては、やはりハリウッド随一の一級品だと思います。