様々な娯楽の要素が詰め込まれた一作。
「クリスタル・スカルの王国」の公開に向けて受け入れ体制を整えようとしている私ですが、
先日観たシリーズ第一作「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」に引き続き、今度は第二作「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」を長男と二人で観ました。この作品は1984年の公開ということですから、それは実に24年も前、四半世紀近くも前のことになりますが、当時私はイギリスにいて同級生らと一緒に映画館に観に行ったことを覚えています。Leicester SquareのOdeonだったでしょうか。もちろん日本語字幕などついているわけはありませんし、実はその時前作「レイダース」はまだ観ていなかったのですが、それでも非常に面白かったような気がします。
ストーリーについては大したものがあるわけではなく、冒頭の上海のエピソードはIndiana JonesとWilly Scott、Short Roundの3人を引き合わせるためだけに存在するようですし、その後「魔宮」に向かうことになるのもかなり強引な運び方のような気がします。しかし、それぞれの場面にふんだんにアクションやスリルが盛り込まれていて、観ているものを飽きさせません。もちろん現代の水準からすれば刺激はかなりソフトですが、その分親子で安心して観ることができるというものです。
最初から最後まで出ずっぱりのヒロイン、Willy役はKate Capshawというあまり名の知られていない女優さんですが、実はこの映画をきっかけに監督のSteven Spielbergと結婚したのだそうです。役得というか職権乱用というか微妙ですが、でもまあ多忙な映画監督の出会いなんてキャストかスタッフしかないのかもしれませんね。
まあそれはともかく、前作よりもアドベンチャーが盛りだくさんになったこの作品ですが、何といっても有名なのはトロッコのシーンです。長男は「ネプリーグのトロッコアドベンチャーみたい」などと言っていましたが、むしろこちらがオリジナルですよね。かなり印象的なシーンですが、現代のようなCG技術のない当時のこと、ほぼ100%模型で作られているというのにほとんど違和感がないというのが素晴らしいです。まあ今であればCGで作ってしまった方が安上がりなのかもしれませんが、逆にBlu-ray化などを考えてFull-HDで作るとなるとかなり緻密なCG映像を作らざるを得ず、高コストだったりもするのでしょうか。視聴スタイルの変化で映画を作る側もスタイルを変えていかなければならないということですね。
ということで、かなり久しぶりに観たということもあってストーリーはほとんど覚えておらず、まるで初めて観るかのようだったのですが、その分新鮮な気持ちで楽しむことができました。それでも記憶から離れていなかったのは宮殿でのおもてなしの数々…あんなものを本当に出されたらと思うとゾッとしますよね。