トリプルトラックヘッドONEDARI BOYSのプレゼントに当選して以来その剃り心地に魅せられて、これまで日々のグルーミングにはGillette Fusion 5+1 Powerを使ってきました。その剃り上がりの気持ちよさは今でも変わらず素晴らしいものだと思うのですが、思っていた以上に頻繁に剃刃を交換する必要があり、およそ2週間ごとに1つずつ交換していくと2500円ほどで買える8個入りの替え刃を4ヶ月ほどで使い切ることになります。このペースで行くと1年に3パックで7500円、2年で15000円かかることになり、剃り心地の良さと引き替えではあるもののなかなか高コストであることに気付いてしまいました。

Gillette Fusion 5+1 Powerに出会うまでにも電動シェイバーとT字カミソリとを適当に使い分けてきたのですが、電動シェイバーの方はPhilipsPhilishave一筋で使ってきました。これまで使ってきたのはちょうど10年前に購入したまま刃も交換せずに使い続けてきた、私にとって2代目のものなのですが、さすがに刃の切れ味は鈍くなり、バッテリもかなり劣化してきていたので、ちょうどそろそろ買い換えなければと思っていたときにプレゼントでFusionが当選したためにウェットシェイビングに乗り換えてみることにしたのでした。そういうことなので、また電動シェイバーに戻ろうかと思ってもこれをまた使い続けるのは辛いので、結局新しいシェイバーを購入することにしてしまいました。要するに、「替え刃に金がかかる」というのは単なる言い訳に過ぎないということですね。

ということで、個性的なPhilishave以外のシェイバーをほとんど知らない私の場合、Philishave以外の選択肢は最初からほとんど無いわけなのですが、ちょうど先日テレビを見ていたときにCMで「トリプルトラックヘッド」なるものを宣伝しており、そんな風に進化しているとは知らなかった私は一気に色めき立ってしまいました。Phlishaveの特徴は何といっても独創的な回転式の剃刃の構造にあり、肌に対して垂直な軸を中心に回転する刃がヒゲを引っ張りながらカットするような動きをするため、皮膚を痛めることなく深剃りを実現しています。この基本的な構造は以前からあまり変わっていないのですが、トリプルトラックヘッドではこの刃が3列に並んでおり、「シェービング面積が従来比 約 50% アップ」なのだそうです。これには期待が高まるばかりです。

しかし、Philipsの商品カタログを見てみるとあまりに多くの製品がラインナップされていて、一体どこがどう違うのかがよくわかりません。わかりにくいウェブサイトで何とか比べてみると、どうやらバッテリの容量が2種類あって、後はインジケータがLEDなのか液晶なのかなどの微妙な違いしかないようなので、私はバッテリ容量の大きい方の一番下のランクの製品を選び、購入しました。

PHILIPS シェーバー HQ9160 ウルトラブルー+ PHILIPS鼻毛カッター付き
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メタリックブルーと一部にソリッドオレンジがあしらわれたデザインはハイテクなイメージを演出しているようですが、基本的な形状は以前からほとんど変化していないようです。下の方が絞り込まれて細身になっていますが、その分これまで本体に内蔵されていた電源がACアダプタ化されたようで、電源はかさばるようになってしまったのは残念です。よほど長期間でない限り出張時などにACアダプタを持ち運ぶ必要はないのでしょうが、携帯用ケースに収められなくなってしまいました。

剃り心地の方はさすがに真新しい刃だということもあって素晴らしいものです。刃だの起伏に追従して動き密着する「サスペンションシステム」の効果も大きいのではないでしょうか。まさに期待通りの剃り味に大満足です。また嬉しいのは水洗いが出来るようになったということで、ボタン一つで刃をホルダーごと跳ね上げて水でさっと洗うことができるので、清潔に使うことができるようになりました。実はこれが一番嬉しいポイントかもしれません。

しかし私はかなり使い慣れているのでいいのですが、Philishaveを初めて使うという人は独特の感覚に慣れるまでに「2~3週間かかるかもしれない」と説明書に記載されているほどなので、最初はかなり違和感があるかもしれません。しかし一度使い慣れてしまうともう他のシェイバーには乗り換える気になれない、なんて言うと宗教じみているかもしれませんが、私はそう実感しています。

髭剃りの命である刃は一応2年ごとに交換することが薦められていますが、結構いい値段のものなので先代の例もあり何年も使い続けてしまうかもしれません。バッテリの方も交換できるようなので、かなり長く使っていくことができそうですから、また何か新しいテクノロジーが採用されるその時まで、このHQ9160に毎日活躍してもらうことになるのではないでしょうか。