SDHCここでもムーアの法則は健在か。

私が最初に買ったハードディスクはたった130MB(ギガの間違いではありません)で7万円もしたような記憶がありますが、今や携帯電話にも2GBものフラッシュメモリが内蔵され、さらにmicroSDなどのメモリカードで増設が可能というのは15年ほどの歳月を考えても驚くべき進歩です。最初に買ったデジカメにしても付属していたのはわずかに4MBのスマートメディアで、最大でも32MBまでしか対応できないという仕様でしたし、その次に買ったC-4040Zにしてもスマートメディア自体の仕様上の制約から128MBで打ち止めになってしまうという寂しいものでした。400万画素のカメラで128MBというとある程度画質に妥協しないとすぐにメモリがいっぱいになってしまうのは大きな不満でしたが、スマートメディアなどという時代遅れなメディアに固執した私が悪かったと諦めるほかありませんでした。カメラ自体は今でも完全に動作するようですが、一眼を買ってしまった今はさすがに出番もなく、下取りに出す価値もなかったのでそろそろ子どもにあげてしまおうかと思っているところです。

それはさておき、Adobe Photoshop Lightroomを購入してからというもの、すっかり現像という作業が楽しくなってしまい、撮影後の絵作りという新しい楽しみが生まれてしまったので、ここ最近はRAW形式を常用して撮影をするようになりました。そうなると問題なのは個々の写真のファイルサイズが大きくなり、1枚のメモリカードで撮影できる枚数が減ってしまうということで、これまで普段はJPEGを使っていて1GBのカードでも280枚ほど撮れるので十分大容量だと思っていたのですが、RAWでは90枚ほどで一杯になってしまいます。日帰りにどこかへ出掛ける程度であればこれでも何とか間に合うのですが、泊まりで数日間出掛けるような時には途中でなくなってしまうのではないかと不安を抱くことになってしまい、どうにも落ち着いて撮影することができませんでした。そんなときにAmazonで4GBのSDHCカードが安くなっているという情報を掴んだので、ほぼ即決で購入してしまいました。

ハギワラシスコム SDHCカード 4GB CLASS4対応 Tシリーズ HPC-SDH4GT4C
メーカー:ハギワラシスコム
ハギワラシスコム (2006/12/01)
ISBN/ASIN:B000L42LVQ

4GBのSDHCカードというとちょっと前までは高くて手を出すこともできなかったのですが、あまともによると3ヶ月足らず前の3月までは15000円以上していたものが、今では驚きの4980円です。もちろんいずれさらに安くなっていくのでしょうが、ここから2割安くなっても差額は1000円ですから、まさに今が買い時と言えるのではないでしょうか。単純計算でこれまでの4倍、360枚以上の写真を撮ることができるので、さすがにこれだけの容量のものが1枚あれば私には十分ですし、予備にはこれまでの1GBのカードがあれば何とかなるでしょうから、もう1枚買おうとまでは思いませんが…

ちなみに私のカメラ*ist DSは購入当初はSDHCカードには対応していなかったのですが、後日提供されたファームウェアのアップデートで利用できるようになったのでした。このところHOYAとの合併騒動で新聞紙上を賑わしてみっともないPENTAXですが、ユーザに対してはこうして真摯な対応を取ってくれるところには大変好感が持てます。既に販売を終了しているモデルを後継モデル同等の機能にアップデートするなんていうことはなかなかできることではないと思いますが…ある意味商売が下手なのかもしれませんが、だからこそついていくという人も多少なりともいるのではないでしょうか。

それはともかく、メディアについてはこれで一安心です。カメラの方が600万画素なのでこれ以上必要になることはないのではないかと思いますが、いずれ1000万画素などの新しいモデルを購入するときにはまたメディアも違っているかもしれませんし、どうせ容量は陳腐化してしまっているでしょうから、使い回しについてはあまり考えない方がいいでしょうね。カメラ以外の機器についてはほとんどがminiSDやmicroSDに移行してしまっていて、手持ちの16MBや256MBという中途半端な容量のカードはどうしたらいいものかと困ってしまいます。カードリーダーと一緒に持ち歩いてUSBメモリの代わりに使うのがいいのかもしれませんが、16MBなんてそんな用途でも使い物になりませんね。なんでそんなものを持っているのかといえば昔使っていたPHSに挿していたからなのですが…一体何年前のことやらという感じで懐かしい話です。