ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類には全般的に目がない私ですが、その中でも特に好きなのはやはり何といってもマカダミアナッツです。ハワイで栽培されているものが有名で、チョコレートの中にマカダミアナッツが入っているHawaiian HostのTIKIはハワイ土産の定番ですが、同じようにハワイのどこでも土産用に売られているMauna Loaの塩味のものが好きで、若かりし頃ハワイに行ったときには毎日食べなきゃ損とばかりにバクバク食べていたものです。この歳になると塩分と脂肪分の取りすぎには注意が必要なのでかつてのようなことはしませんが、それでも何となくつまみたくなってしまうので、美味しそうなナッツが売られているのを見るとついつい手を伸ばしてしまいます。
先日もいつものようにコーヒーと輸入食品を見にKALDIに行ったのですが、そこで菓子やら何やらを抱えてレジに並んでいるときに目に入ったのが英語とタイ語のラベルが貼られた「ドイトゥン マカダミアナッツ&ハーブ」というものでした。商品の傍らにはなにやら説明書きがあって、曰く「アヘンの原料になるケシの栽培をやめさせて、代わりにマカダミアナッツを栽培させて貧しい住民らの自立を支援するプロジェクト」ということで、好物のマカダミアナッツを食べてそういう人の役に立つのであればと、特に高くもなかったので買ってみることにしました。
原材料はマカダミアナッツの他にレモングラス、レッドオニオン、ガーリック、唐辛子カフィアライムリーフといったものが入っていて、ビンの中にもこれらのハーブ類がふんだんに入っているのが見えます。食べてみると唐辛子は辛さを感じるほどではなく、炒められたガーリックの香ばしさとレモングラスの爽やかさが印象的な、実に複雑な味わいのものでした。若干クセがあるので万人受けはしないかもしれませんが、東南アジア料理の好きな人であればきっと気に入るでしょう。面白いのはハーブの組み合わせで付けられた味があくまで東南アジア系のものであり、ヨーロッパのハーブの使い方とは明らかに異なるということで、ちょっと不思議に感じます。
ということで、一風変わった味わいに満足の私なのですが、どうやらガーリックのせいもあって食べた後の口臭には気を付けた方がいいようです。妻には顔を背けられてしまっても、ガーリック好きな私にはいつものことなので気にしませんが…特に独身の女性などにはお勧めしない方が良さそうですね。