SKiPケータイというのがもともと電話だということを忘れてしまいそう…

私は今、出張で杜の都仙台に来ています。あくまで仕事で来ているだけですし、用件は一日だけで、その前日夜に仙台入りして当日夜には帰るので、せっかく遠くに来ているのに全く遊んでいる余裕などないのですが、とりあえず名物の牛タンだけは昨晩ごちそうになったのでこれだけでもはるばる来た甲斐がありました。いえ、あくまで本題は仕事であって、また牛タンの件は職場には内緒ですが…でも利休の牛タンはとてもおいしくて、牛タンに対する認識が一変しました。

それはそうと、関西の私の自宅や勤務先から仙台までは1000kmほどの距離があるので、交通手段はやはり飛行機が一番ということになります。新幹線を乗り継いでくることももちろんできますが、新幹線に乗っている時間だけで5時間ほどになるでしょうか。とはいえ飛行機もフライト自体は1時間ちょっとで済んでしまうものの、その前後のアクセスに時間がかかるものなのでそう大きくは変わらなかったりしますね。

今回のフライトは伊丹空港こと大阪国際空港からだったのですが、空港まではリムジンバスで移動しました。今回はこのリムジンバスが途中の高速道路で事故渋滞に捕まってしまい、ある程度余裕を持って乗ったつもりだったのに空港に着いたのは離陸25分前というかなりギリギリの時間で、もうバタバタでした。まあ以前であればすでに手続きも間に合っていない時間ですが、今は15分前までに保安検査場を通過しさえすればいいということなのでことなきを得ました。

というのも、今回利用したのはカウンターでの手続きはもちろん、自動機でのチェックインも不要という全日空の「スキップサービス」というものを利用したからということもあります。まあこれを利用したのは私だけで、同行した同僚らは自動チェックイン機を利用していたので、これに付き合っていると意味がなく私の方が遅れそう、ということで先に行かせてもらったのですが、このスキップサービスというのは確かに便利でした。

このサービスを利用するためにはEdy付きのマイレージクラブカードかおサイフケータイ、あるいはチケットやウェブサイトから取得した2次元バーコードの準備が必要ですが、これを保安検査場にある読み取り機にかけるとチェックインが済んでしまうという非常に簡単で便利なものです。私は今回初めて利用するということで、本来こんな時間に余裕のない時にやるべきことではないような気もしましたが、こういう時こそ真価を発揮するのではないかとあえてチャレンジしてみたのでした。

私は今回の予約に際して初めてマイレージ会員に登録したので手元にカードが届いていないのですが、おサイフケータイを利用するためにはアプリをダウンロードして会員番号などを入力するだけで済んでしまいました。簡単だからこそ「これだけで本当に大丈夫なのか」と不安になったのですが、それは全くの杞憂でいともあっさり飛行機に乗り込むことができてしまいました。

それにしても携帯電話だけで飛行機に乗れてしまうなんて数年前までは考えもしなかったことですが、この「電話」の進化は一体どこまで行くのでしょうか。もはや主たる用途がメールだという人も多く「電話」と呼べるものなのかもあやしくなってきていますが、いつまで電話の形をしているのでしょうね。まあ黒電話の形とは似ても似つかないので、すでに昔の人には電話には見えないでしょうが、20世紀までに未来の電話の形と予想されていたものともまた違うところも面白いですね。