BuonoMcDと同じ種類の食べ物とはとても思えません。

「芦屋のお嬢様」という言葉がある通り、芦屋といえば関西に縁のない人でも知っている全国でも指折りの邸宅街のイメージを思い浮かべる人も多いのではないかと思います。確かに山手の方には田園調布にもないような大豪邸が建ち並んでいたりするそうですが、私も行ったことがないのでよくわかりません。しかしその芦屋の浜手も浜手、大阪湾に面するあたりの新興住宅地に「芦屋バーガー」と名付けて美味しいハンバーガーを出す店があるというのをどなたかのブログで知り、以前から行ってみたいと思っていたところにチャンスがやってきたので、家族で食べに行ってきました。

そのお店は「ヴォーノ」といいますが、イタリア語Buonoを店名にしていながらカリフォルニアのダイナーをイメージした明るい作りになっています。交通量の少ない住宅街の中に静かに建っていて、知らない人が通りがかるようなところでもなさそうなのでクチコミこそが命かと思われます。私たちが行ったのは18時過ぎでしたが、ハンバーガーを夕食に食べようと思う人は少ないだけなのか、店内はやや閑散としていて「大丈夫なのだろうか」と余計な心配をしてしまいます。

メニューの方は看板メニューの「芦屋バーガー」をベースに、トッピングのベーコン、エッグ、アボカドをそれぞれ載せたものがあるだけで、あとはオニオンリングとドリンクのみというシンプルな構成です。バーガーにはポテトとピクルスが付いていて、芦屋バーガーで800円、トッピングは各100円となっています。私はウェブで見た「無添加・無着色の生ベーコンを、ぜいたくな厚切りに!」というベーコンが美味しそうだったので、ベーコンチーズバーガープレート900円を選択しました。

大きいということを事前に知ってはいたものの、実際に出てきてみるとその大きさはやはり圧巻です。12cmはあろうかという高さに積み上げられて串で止められていますが、さらに上下のパンからは具材がはみ出し放題、特に肉厚のベーコンがにょきっと飛び出している様は何とも言えずそそります。これをいったいどうやって食べようかと思い悩むわけですが、私は結局かぶりつくのは諦め、ナイフとフォークで切りながら食べていくことにしました。

素晴らしいのは単に大きいということではありません。使用する素材にこだわっているということもあり、ハンバーグもジューシーで、ベーコンもそれだけ食べても幸せになるおいしさ、タマネギも甘く、たっぷり挟まれたレタスもシャキシャキと新鮮そのものです。さらに使用されているソースはとてもフルーティな甘口なもので、ケチャップのような酸味で主張しすぎることがなく、具材と絶妙に絡み合って実に味わい深いものになっています。食べる箇所によって色々な味がするのですが、それがどれも素晴らしく、わざわざ食べに行く甲斐があると胸を張って言えます。

ちょうどこのブォーノの開店が昨年4月25日だったらしく、オープン1周年記念ということで”Ashiya Burger”のロゴ入りキャラクターのキーホルダーを人数分もらえました。私は嬉しがって早速鞄に付けてしまいましたが、これを見てなんなのかわかる人にはなかなか出会えないでしょうね…ちなみに店舗は「キャンディ」というアメリカン雑貨の店と一体になっていて、こちらも賑やかで楽しく、意外に安価な値付けになっていて私は気に入りました。私は図書館通い用のトートバッグを購入しましたが、こちらでも芦屋浜店オープン1周年記念の缶バッジがもらえます。

ということで、私はかなり気に入って頻繁に通ってしまいたいところなのですが、子供にはちょっと大きすぎて持て余してしまうためか今一つ受けが悪く、また何しろ自宅から80kmほども離れているのでそうそうは行けないでしょう。実は今回はIKEAに行くついでということで行ったのですが、IKEAの方は着いたときには既に蛍の光が流れているような状況で…ゴールデンウィーク期間中は10時閉店だというから昨日もそうだと思ったのに、世間のゴールデンウィークは今日からなのですよね。