ヴィッセル神戸まさかロスタイムに…

日本にプロサッカーリーグであるJリーグが誕生したのは今から16年前、1993年5月15日に開幕戦が行われたということですが、当初はバブル経済末期ということもあって一大ブームとなり、チケットの入手も困難なほどの盛り上がりでした。私自身は子供の頃から野球よりサッカーの方が馴染みはあったものの、流行りものは避けたがる天の邪鬼な性格のせいで今に至るまでJリーグの試合を生で観たことがありませんでした。前身の日本サッカーリーグの試合は国立競技場で観た記憶があるのですが…

さすがに今はブームが去りはしたものの、日本代表の活躍などもあってサッカーそのものは定着して一定の観客を動員しているようですが、やはり何かきっかけがないと「サッカーでも観に行くか」という話にはなかなかならず、一度観に行ってみたいと思いつつ結局行きそびれていました。しかし今日、互いの子供同士が仲良しの知人が「チケットを貰ったから」と、長男らとサッカーをやっている子供達と一緒に私も誘ってくれたので、地元ヴィッセル神戸のホームグラウンドであるホームズスタジアム神戸での対名古屋グランパス戦を観に行ってきました。

今回の席はヴィッセルシートという6000円もするところだったので、自分ではまず買うことのないかなり贅沢な場所で、試合の様子が観やすい実にいい席でした。子供の初体験にこんな贅沢なところを味わわせてしまっていいものかとも思いましたが、私自身も初体験なので偉そうなことは言えません。しかし、サッカー専用のスタジアムなのでピッチと観客席の間に陸上競技場のようにトラックがないので、多少後方の席でも問題ないのではないかと思います。

試合内容の方は相手が多少格上のグランパスであるにも関わらず全体的に押し気味で、ピンチを合間に挟みつつもゴールのチャンスが度々巡ってくるなかなかいい試合でした。前半は押しつ押されつのまま0-0で折り返したのですが、ハーフタイムに子供達がお土産を買うのが長引いて、席に戻ってみるといつの間にか0-1になっていました。その割にはあまり盛り上がっている様子はないなと思ったら、オウンゴールだったのでした。これは帰宅後にひかりTVダイジェストで確認しましたが、残念なポイントだったの生で観なくて逆に良かったかもしれません。

しかしそのしばらく後、茂木のシュートで同点に追いつき、そしてさらにマルセウのPKで逆転、このまま終わってくれたら気持ちよく帰れる、よし45分が終わってあとはロスタイム…というところで相手の集中力の方が勝ったのか津田に決められ、結局同点となってゲームを終えることになってしまいました。上位のチームに勝てるチャンスがあっただけに残念な結果ではありましたが、相手がトップチームであることを考えれば十分健闘したと言えるでしょう。正直なところ、ここまで互角の戦いになるとは期待していませんでした。

ということで試合結果はともかくJリーグ初体験を子供以上に私の方が楽しんでしまったような気もしますが、ぜひまた近いうちに観に行きたいという気持ちになっています。やはり細切れな野球と違ってプレーが連続しているところが私の性には合っているように思いますが、なかなか目を離す隙がないため何かを食べながら観戦するということが少ないのか、野球場のようには売店が賑わっておらず、スタジアムの経営としてはあまり旨みのあるものではなさそうに見えました。また、入口のスタッフに高齢者の姿がかなり目立ちましたが、これは地域貢献の一環でしょうか。

ちなみに今回は自動車で行ったのですが、駐車場は事前予約が必要ということなので注意が必要です。しかし、事前予約ができるというのは逆にかなり便利なことで、到着してから慌てて停める場所を探す必要がなく、試合開始ギリギリでも確実に停められるというのは安心で、心にゆとりが持てます。また、最寄り駅は地下鉄御崎公園駅となりますが、試合終了後にスタジアムから駅までの行列を横目に車はスムーズに走ることができたので、もちろん住む場所にはよりますが予約さえ取れれば車の方が便利で楽なのではないかと思いました。帰り道が満員電車ではどっと疲れてしまいそうですから。