錦織圭日本人には無理と言うことはないはず、というのを立証してくれるでしょうか。

今年の日本のテニス界には大きな話題が2つあり、何となく盛り上がっているような気がします。まず一つはクルム伊達公子の復活ですが、ついに6月の東京有明国際女子オープンでシングルスでの優勝を果たしてしまいました。現役復帰直後から近いうちに優勝しそうと誰もが思っていたのではないかと思いますが、これほどすぐにというのは私の予想を超えていました。彼女にしてみれば嬉しい反面、不甲斐なさのようなものも感じているのではないでしょうか。

さて、もう一つの話題はまだまだ大きくなりそうなのですが、男子テニス期待の新星、錦織圭の活躍ぶりです。錦織選手は現在ニューヨークで開催されている全米オープンに参戦しているのですが、初戦を突破したと思って喜んでいたらその後2回戦も相手選手の棄権で勝ち進んでしまいました。3回戦では現在世界ランク4位のDavid Ferrerとの対戦ということで、さすがにこれは厳しいのではないかと思っていたのですが、6-4, 6-4, 3-6, 2-6, 7-5とフルセットを戦った末打ち破り、4回戦進出を決めてしまいました。

ランキング126位の選手が4位の選手を下すというのは殊勲賞ものですが、テニスというのは実力差というものが如実に表れる競技で、選手の体調などによってはたまに番狂わせがないわけではありませんが、運や偶然により左右されることの少ないものではないかと思います。したがって、今回Ferrerの調子が良くなかったというのでなければ、フルセット戦っての結果でもあるので錦織の実力が証明されたと言っても過言ではないと思います。

この次の4回戦では世界ランク17位のJuan Martin Del Potroと当たることになっているようですが、ここから先は相当な苦戦が予想されるものの、何しろ4位を破っているわけですからチャンスがないわけではありません。まあ残っている中ではランキング1桁の選手がゴロゴロしていますし、このまま勝ち進んでいったとしても順当に行くと次の次で1位のRafael Nadalなので…と思ったらそれは準決勝なのですね。さすがにそこまで進むことはあり得ないとしても、ここまでの大活躍でランキングの更新が楽しみですね。

ということで日本のテニス界の将来は明るいと言えるのでしょうか。私自身は大学のサークルでかじっただけですし、今は全くやっていないので関係ないのですが、わが息子達には5歳の時からテニススクールに通わせているので、彼らが大学に入った頃にもテニスが注目されていて、そこで今の投資を行かしてくれるといいな…と。ええ、自分がテニスの上手い連中を羨ましく思っていたから子供達には頑張って欲しいのですよ。だからその頃にももてはやされてくれないと意味がないのです。我ながらなんて不純な…