福田康夫日本国民は怒りを表すべき

昨夜、内閣総理大臣福田康夫氏が記者会見を開き、辞意を表明しました。先週末には決意していたというのに夜の9:30という時間に記者会見を行うというのもどういうことなのかよくわかりませんが、在任期間はわずか1年弱、国会でも問題を残したままの辞任に無責任との声が高まっているようです。

前任の安倍晋三氏の時もちょうど1年で、その前の小泉純一郎氏の4年という方が異例で、その前に3年以上務めた人というのは中曽根康弘氏まで遡らなければなりません。アメリカの大統領が一期4年で、最近は二期8年務める人が多いのと比較するとかなり短く、他の先進諸国でこんなに元首や首相の任期の短い国があるのでしょうか。

ここまで任期が短くいつ辞めるかわからないような状態では相手は迂闊に約束もできません。国家の信用としていかがなものでしょうか。もちろん、国同士の約束は首相が替わっても引き継がれるもののはずですが、仮に次の首相の取る立場が異なれば反故にされることがないとは言えないでしょう。

一時期、総理大臣を直接選挙制にすべきだという機運で盛り上がったこともあったかと思いますが、日本の首相に責任感が感じられず、また国民の側からも糾弾するような動きがないのは、国民が選んでいる、国民に選ばれているという意識がどちらにも全くないからなのでしょう。形式的なものではあっても国民に選ばれた国会議員による投票なので、一応間接的には国民が選んでいることにはなるのですが…

結局振り返ってみると「小泉さんって凄かったんだな」という感じで、あのカリスマ性は近頃の政治家には感じられなかったものです。肝心の政治の内容としては良い面も悪い面もありましたが、強力な意志で日本を引っ張っていたのは確かです。それを継ぐには安倍氏も福田氏も力不足だったのは仕方ないのかも知れません。この次は2ちゃんねらーにも人気の麻生太郎氏が本命視されているようですが、お手並みはいかがでしょうか。

それにしても総理大臣なんて休む暇もなく忙しく責任を背負わされるだけで、良いことは何もないような気がするのですがどうして皆なりたがるのでしょうか。サラリーマンが社長になるのを夢見るように、政治家は誰しも首相を目指すものなのでしょうか。首相になって直接もらえる金は、首相になれるような人ならならなくても持っているようなものでしょうからやはり権力なのでしょうが、首相になっても結局陰の実力者に操られているだけのように見えますけどね…ということは最終目標はその後の「陰の実力者」?