麻生太郎いつもながら国民不在

飛び石連休の合間の昨日、自由民主党総裁選挙が行われ、衆議院議員の麻生太郎代議士が第23代総裁に選出されたそうです。福田前総裁の突然の辞任であったことと、解散総選挙を目前に控えての事前活動的な意味合いも非常に濃いということもあって、完全にパフォーマンスのみの出来レースであったことは誰にも否定できないでしょう。とはいえ、麻生氏でなければ一体誰が、というような状況ですし、マンガ好きらしいということで一分方面の若者にも人気があるようですし、まあ頑張っていただければいいかと思います。

ただ、各地の街頭で各候補者が揃って演説会のようなことをやっている様子がニュースで報じられていましたが、実際に総裁選の投票権を持つ人というのは一体どれだけいるものなのでしょうか。直接投票する権利がなかったとしても、地域の声を吸い上げてくれる地元の代議士などの投票に反映されればいいということなのかもしれませんが、マスコミがいかに「盛り上がっていないか」をアピールしても「そりゃそうだろう」としか思えません。

しかし、現実には自民党総裁というのは自動的に内閣総理大臣に任命されてしまうわけですから、そんなことでいいのかという気になります。まだアメリカの大統領選挙の方が間接的にでも選んでいるような気になれそうなものですが、実は国会議員選挙の時点から総理大臣選びは始まっているのだと思うと順序が逆なだけで同じことなのですよね。数年前には総理大臣の直接選挙についても話題になったことがあったかと思いますが、一時的な人気で選ばれてしまいそうであまり日本人には向いていないような気もします。

ところで、昨日ニュースを見ていた我が家であったらしい会話。

妻:今度この麻生太郎っていう人が総理大臣になるんやで。
次男:へー。ということは、これからこの人が天気を決めて天気予報の人に教えるんやな。
妻:……。

幼稚園に通う彼にとって総理大臣というのはそれくらい偉い人ということのようです。