蒟蒻畑やむを得ないのかとは思いますが…

私も去年「こんにゃくゼリーで相次ぎ窒息死」という記事を書いてお伝えしていますが、こんにゃくゼリーを喉に詰まらせて窒息するという事故が後を絶たず、国民生活センターなどからも再三注意喚起が行われていました。しかし、今年7月にも凍らせたこんにゃくゼリーを祖母が1歳児に与えたところ、それを喉に詰まらせて窒息死するという事故が起こってしまいました。

今回の事故はマンナンライフ蒟蒻畑によって起こってしまったわけですが、製品パッケージには凍らせると詰まりやすくなるという注意書きもあったということで、それにも関わらず起こってしまった事故は避けることのできないものだったのでしょうか。実際には、パッケージの説明をちゃんと読むような注意深い人であればそもそもそんな注意書きがなかったとしてもこのようなことにはならないでしょうから、それを製品側で何とかするというのは難しいのではないかと思います。

しかしこれに過剰とも思える反応を示したのはマスコミだけではなく、先日発足したばかりの麻生内閣食品安全担当大臣に任命された野田聖子氏です。私にはポイント稼ぎかヒステリーかとしか思えない勢いで業界に圧力をかけ、販売禁止を検討しているとも伝えられていました。

結局、こういった圧力にマンナンライフは耐えきれなくなり、一時製造中止という判断を下すことになってしまったそうです。ただし、現在の商品自体に問題があるという考えではないため流通している商品の自主回収などはなく、今日を以て製造を一旦中止し、在庫がなくなり次第店頭からは消えていくことになるようです。私自身は最近あまり食べていませんでしたが、独特の食感とフルーツの爽やかさがとても良かったので、今回の判断は非常に残念です。

消費者を守るためと言いながら、単に一時的に取り上げられているからというだけで特定の少数の企業が狙い撃ちにされているようでとても気分が悪いのですが、こんにゃくゼリーが危険だというならそれより桁違いに窒息事故の多い餅の方も何とかしなければいけないのではないのでしょうか。単に私が気付いていないだけなのか、餅のパッケージに喉に詰まる危険性について書かれているのも見たことがありませんが、餅なら良くてこんにゃくゼリーはダメ、というのは納得できません。餅は危ないことが知られているから、というのならさんざん騒ぎ立てて周知すればいいのではないのでしょうか。どうしてその先へ行こうとするのか、やはり私には理解できません。

まあとにかく「一時」製造中止ということなので、一刻も早い再開を願い、その折にはいくつか買い込んでしまいたいと思います。負けるな、マンナンライフ!