福井県海の幸ばかりではありません。

このゴールデンウィーク、白川郷に行ってきたことは書きましたが、さすがに日帰りするには少々遠く、また泊まるのに白川郷だけでは子供も許してくれるはずがありません。宿泊はこれまでに何度か止まったことがあるスキージャム勝山にしたのですが、オフシーズンのスキー場なので直前でも空いていた、というそれだけの理由です。

ということで白川郷を夕方出て、勝山に着いたのは18時、食事のために向かった先は「やきとりの名門 秋吉」の勝山店です。秋吉自体は明石など兵庫県内にもあるのでわざわざ福井まで行かなくても食べることはできるのですが、食べるなら本場で、と意味もないこだわりで地元の人しか行かないような路地を入ったところにある小さな店舗に行ったのでした。ちょっと早めに行ったおかげで座敷が空いていてよかったのですが、みるみるうちに席は埋まってしまい危ないところでした。福井県民は秋吉以外の焼き鳥の味を知らない、とまで言われる店ですが、こちらで美味しかったのは「若皮」という、普通の店の皮とは違い身や脂もしっかり付いたもので、ジューシーな味わいに夫婦ともども一押しです。

翌日は午前中に福井市内で学生時代からの友人に会った後、芝政ワールドへ向かうことにしていたのですが、その前に腹ごしらえということで福井を中心に展開しているグルメ回転寿司の「海鮮アトム」に寄りました。私以外は朝食バイキングでたらふく食べてしまったおかげであまり食が進まなかったようですが、私は新鮮なネタの載った寿司に満足です。

そして満を持して芝政ワールドですが、今回は子供たちだけ「スーパーパスポート」、大人は入場券のみという節約体制で行きました。ここは芝生の業者である芝政という会社が運営しているだけあって芝がふんだんに使われていて、またその芝を生かしたパットゴルフ、パークゴルフ、グラウンドゴルフという3種類のゴルフ系アトラクションがあるのが特徴です。本当は家族でそろって楽しめるところなのですが、今回は両親は付き添いのみにしておきました。とは言っても、グラウンドゴルフの際も付き添いで一緒にコースを廻ることができましたし、それでも十分だったように思います。またその他のアトラクションはというと、ゴーカートやモーターボートを4年生以上なら運転できるので親は助かり子供も喜びといった感じです。その他とても良かったのがアーチェリーで、ちゃんとした弓と矢を使った本格的なもので、子供にも貴重な経験となったのではないかと思います。いわゆる遊園地的なアトラクションはおまけのようなものであまり期待してはいけないものですが、その他のもので補って余りある楽しいところでした。
東尋坊
夕方肌寒くなる頃まで芝政ワールドを満喫した後は、すぐ近くの東尋坊に寄ってみました。すでに土産物屋などはほとんど閉まってしまったあとでしたが、日本海に沈む夕日を見に来た人でまだ賑わっていたので岩場に降りていくことに。日中であれば駐車場に止めるのにも一苦労だったでしょうか。これほどの規模のものは世界に3か所しかないと言われる柱状節理は見事なものです。まあ、子供たちはそんなことには大して目もくれず単なる岩場遊びになっていましたが、それなりに楽しかったようなので良しとしましょう。
ヨーロッパ軒 (B)ミックスカツ丼
今回の福井旅行の締めくくりは「ヨーロッパ軒カツ丼」と決めていたのですが、東尋坊で日没を見てからなどと思っていたら閉店時間が20時だということに気付き、どこでもいいから一番近いヨーロッパ軒に…と慌てるはめになってしまいました。福井県民にはファミレス並みに親しまれているというヨーロッパ軒ですが、のれん分けで店舗を増やしているそうなのでできれば本家に行きたいところです。しかし今回はそんな無理も言っていられず、行ったのはカーナビで探した春江分店です。

ヨーロッパ軒のカツ丼は一般的な卵でとじられたものではなく、ソースダレに浸したカツをご飯の上に載せたシンプルなものです。ソース味が単調ではありますが、肉の柔らかさは「これは本物の肉なのだろうか」と疑いを持つほどのものです(もちろん本物です)。最初に友人に連れて行かれたときはギョッとしてしまい、私達の間ではほとんど奇食扱いだったのですが、不思議なことに後を引くというか癖になるというか、しばらくするとまた食べてみたいと思うようになります。今回私は4度目くらいではないかと思いますが、最後まで美味しく食べることができ、福井県民に近づいたような気がしてしまったのは錯覚でしょうか。ちなみに長男が注文したのはこのカツが載ったカツカレーですが、カツはスプーンで切れる柔らかさ、カレーもじっくり煮込まれたらしき本格的なもので、思いのほか美味しいものでした。

ということで、福井県のプレイスポット、名所、グルメを巡る旅はこれで終わりましたが、それほど金を掛けなかった割にはかなり充実した満足感いっぱいのものとなりました。観光客であふれるようなところではありませんが、それなりの楽しみ方はあるものです。福井県にはこれらの他にも夏の海水浴、冬のカニなど魅力はいっぱいですから、また近いうちに遊びに行きたいと思います。