投票1票の重みを無駄にしてはいけません。

参議院選挙の投票日を来週末に控え、民主党が政権交代を果たしてから最初の国政選挙ということですが、国民の政治への関心は高まっているのでしょうか。今朝の新聞にも民主党菅内閣の支持率が不支持率と並んだというようなことが載っていたかと思いますが、早くも鳩山内閣が倒れてしまった後、民主党のここまでの政治に対し国民はどのような判断を下すのでしょう。

現状の政治に対してどのような意見を持っているにせよ、選挙というのは自分の意思を政治に反映させるための最大の武器であり、憲法で平等に保証されている権利です。いくら政治に関心がないから、あるいは誰に投票しても結果は変わらないからなどといってもこの選挙権を無駄にしてしまう棄権というのは本当にもったいないことです。また、この権利を放棄しておいて、あとになってから政治に不満を言うというのは卑怯なことです。棄権というのは自らの意思を捨てて他者に委ねるということなのですから、その結果どうなったからといってもその次の選挙で投票行動に反映させるしかないでしょう。

ということで、今度の投票日には所用ができてしまったため、地元の市役所へ行って期日前投票を済ませてきました。投票日に投票すれば地元小学校の体育館でいいので歩いて行けば済むのですが、期日前投票の場合には市内数カ所に限られるというのが不便なところかもしれませんが、その代わりに車で投票に行けるというのはこの暑い時期には助かるところでもあります。

私は以前、まだ「不在者投票」と呼ばれていた頃に一度だけしたことがありましたが、期日前投票というのも実はそう身構えるほど面倒なものでもありません。住所氏名生年月日とアンケート程度に理由を書かなければならないということはありますが、その理由というのも3つの選択肢から選ぶだけでしたし、「レジャー」というのでも全く問題ありません。そもそも既に予定があってもお構いなしに投票日が決められてしまっているわけですから、それを咎められるというのもおかしなことです。まあ客商売をされていていつも期日前投票だとという方はいくらでもいらっしゃるでしょうから、そういう方にとっては同じように思われたくないということもあるかもしれませんが。

今回は選挙区と比例区の投票用紙をいっぺんに渡されるというのが普段と違うところだったので、逆に書いてしまわないかと余計な心配をしてしまいましたが、それ以外はスムーズに、ものの1,2分のことで終わり、実にあっけないものです。とはいえ、投票日の通常の手順よりは若干手間がかかっているのは間違いなく、係員の人数も多めで、またあまり多くの人が押し掛けると捌ききれないのではないかという感じだったのですが、もっと効率化が進めばいちいち「期日前投票」などと言わず投票期間を一週間設けてその間にいつでも投票できるという感じにできるのではないでしょうか。そうすれば投票率も若干向上するのではないかと思います。まあインターネット投票ができればさらに便利ではありますが。

ついでに今回、市役所の入口に何人かの人がいてこちらを見ていたので何気なく会釈してから気付いたのですが、出口調査の人達だったのでした。NHK、読売新聞、共同通信の人などがいましたが、みな女性だったのはただの偶然ではないのでしょうね。別に若くて綺麗なお姉さんというわけではなかったのですが、女性の方が人当たりは柔らかですからね…ということで帰り際にはしっかり2社の調査に協力してしまいました。自分が誰に投票したかなんてあまり公にしたいことではありませんけどね。